静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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 静岡県磐田市内で工事中だった ❝ IWATA・SLOW HOUSE ❞ が最終仕上げに入りました。


 
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 外部足場が架かっているため全体像が見えにくいのですが、この家は1階と2階の間に中間階を

 挟むスキップフロアーという構成になっています。

 向かって右側の赤茶色の外壁の部分が中間階で、洗面・浴室・屋外バルコニーを配しました。

 暮らしの中で洗面・浴室をどこに配置しようか悩んだ末、上下階からアクセスしやすく、かつ

 洗濯物や布団が沢山干せるバルコニーを接続すれば便利だろうという結論に至ったわけです。

 もっとも、北東方向に視線が通ることが分かっていたので、気持ち良い空間になりました。



 
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 ここが、中2階に設けた浴室です。

 メーカーが勧めるフルユニットバス(浴室まるごとをビルトインするもの)ではなく、浴室の

 床・腰・浴槽がセットされたハーフユニットバスを選択しました。

 洗濯物干用の乾燥機や打たせ湯等の機能は付いていませんが、木の香りに包まれながら日頃の

 疲れを癒すため、壁と天井に無垢板を貼りました。

 我が家でも同材を使用していますが、15年経過した今でも黴は発生していません。

 入浴しながら庭の植栽を眺められるように、大きな窓を低い位置に設けました。

 一方で、プライバシーを守る目的で硝子と硝子の間にはブラインドがセットされています。


 
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 家族が集い談笑するリビングの吹抜空間を見上げたところです。

 家族の気配を感じながら暮らしたい、時代の流れに惑わされずに自分たちの好みに合った暮らしを

 ゆっくり刻んでいきたいという想いを具現化してみました。

 使用した木材のほとんどは地元の天竜材で、写真に見えている木は全て無垢材を用いています。

 壁に貼った天竜杉の板は色のコントラストが激しいですが、10年以上経過すると色の濃淡が分かり

 にくくなるのを承知の上で、仕上げてみました。

 階段の手摺兼用の壁のくり抜きは子供たちが覗くためのもので、楽しい感じになりました。



 
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 階段を見下ろしたところです。

 リビングからアクセスする階段は空間に溶け込ませたいので、軽快なデザインが好まれます。

 階段のフレームはもちろん、踏板も手摺も全て無垢材で組んでつくりました。



 
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 2階からリビングの吹抜空間を見下ろしたところです。

 南側の庭に面した位置には2か所の大きな窓を設けています。

 室内は明るく開放的で快適な空間になりますが、注意しなければならない点があります。

 それは、室内の温熱環境です。

 夏はダイレクトの日射をどうやって遮るか、冬は暖めた室内の熱を逃がさないようにするかを

 予め考えなければなりません。

 方法は様々ですが、私はいつの時代でも、住宅本体すなわち設計の工夫によってコントロール

 を図るのがベストではないかと思っています。

 

 自然による災害が猛威を奮う時代に入ってきました。

 自然エネルギーを最大限利用しながら、簡素に暮らしていくことが求めれているように思います。



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by mura-toku | 2018-11-15 11:26 | 建築 | Comments(0)