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静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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 " 村篤設計塾2019 " の最終案内です。

 今年3回目の会場は、博多で行います。

 「密集地におけるプランニングを学ぶ」を設計講義のテーマとして、実際に博多市内に建つ

 住宅を見学したり、これから建設を予定している具体的な土地にプランニングをしたりと、

 充実したカリキュラムを組みました。

 建築ウォッチングは、都市に森を実現したアクロス福岡をはじめ、前川國男氏設計の福岡市

 美術館、大江宏氏設計の大濠公園能楽堂など盛り沢山です。

 2日目の昼食は、オプションですが吉村順三設計の河庄で食と建築を堪能します。




 
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 上記の内容で、今年最終の設計塾を募集中です。

 ご興味がある方は、奮ってご参加ください!

 



by mura-toku | 2019-09-30 15:01 | イベント | Comments(0)

 " 村篤設計塾in浜松 " の2日目の模様をご紹介いたしましょう!

 前日、猛暑の中での住宅見学を終え、疲労と睡魔が襲う中、当日与えられた設計課題に

 果敢に取り組んだ塾生たちは、一人の脱落もなく図面を描きあげました。

 すっきりした状態で臨んだ2日目は、恒例の塾生による発表と私の講評からスタートです。



 
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 手前に写っている私の視線を感じながら、緊張した面持ちで発表する塾生もいれば、




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 身振り手振りで自慢のPLANを力説する塾生もいたりして、各々の個性が現れる瞬間です。



 
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 塾生の発表が終わったら、すぐに私から辛口の講評を吐き出します。(愛のムチでしょうか?)

 正直、私も初めてPLANを見て、瞬時に感想や意見を申し上げるので、脳みそを極限状態まで

 働かさなければならず、終わった後はいつも疲労困憊になるほどです。

 そんな、疲れた私の傍らには・・・



 
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 午後から見学に行く予定の住宅の図面を取り囲みながら、食い入るように見ていました。

 老若男女、いつでも設計に対する好奇心だけは失ってはいけませんね。



 
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 朝から降り続いた雨がどしゃぶりになり、見学が危ぶまれましたが、住まい手の素晴らしい応対の

 おかげで、気持ちよく時を過ごすことが出来ました。

 ここは、23坪の狭小崖地に建つ、延床18坪の小住宅「AKANE HOUSE」です。

 決して広くないリビングに身を置いた男性陣は、順番でソファに座り、空間を味わっていました。



 
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 このハンパない靴の数から、塾生たちの熱量が感じられた瞬間。

 おそらく、住まい手にとっては初めての出来事で、ご迷惑をお掛けしたことでしょう。

 それでも、毎回笑顔で迎え入れてくださる住まい手には、感謝の気持ちでいっぱいです!



 
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 次に向かったのは昨年竣工した住宅で、高台の立地を活かしたインナーバルコニーが特徴的。



 

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 最後は、今回の設計課題として取り組んでもらった敷地へ・・・

 そこには、弊社が設計した実際の住宅(離れ)が建っていました。

 塾生たちが頭を悩まして考え抜いたものと何が違うのか?それを確認するような時間です。




 
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 2階建ての9坪の離れは贅沢なものなのかもしれません。

 ただ、決して狭さを感じさせない工夫を随所に施しています。

 基本的に空間を一つに纏め、視線を遠くへ運び、自然の光と風を呼び込むことが出来ました。



 
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 最後は、今回見学した全ての住宅を施工された水﨑氏(前列右端)を交えての記念撮影。

 塾生たちの充実した顔を見て、今回もホッと胸をなでおろしました。

 とてもとてもハードな2日間でしたが、ご満足いただけたのではないでしょうか。

 次回はいよいよ最終回、11月に博多へ出向きます!(乞うご期待)

 

by mura-toku | 2019-09-27 15:01 | イベント | Comments(0)

 8月22日~23日にかけて、村篤設計塾2019の2回目が浜松で行われました。

 今回は、私の地元ということで、これまでに手掛けた新旧の仕事を数多く見ていただくことと、

 当日発表した課題をその日のうちに纏め上げる即日設計をしていただくことに重点を置きました。

 あまりにもハードな内容ゆえ、参加者は少ないかなと思ったのですが、「村松さんが設計した家

 を体感したい」「住まい手からの生の声を聴いてみたい」「短時間で纏める設計を身に付けたい」

 という声が寄せられ、全国から沢山の塾生が集まることになりました。



 
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 最初に見学いただいたのは、36年前に竣工した
 です。

 私が、社会に出て間もない頃に設計した原点ともいえる住宅ですが、塾生たちは隅々まで興味深く

 見続けていました。


 

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 次に向かったのは、11年前に竣工した
 です。

 地元の天竜材をふんだんに用いた住宅は、「住み慣れた場所での夫婦二人の生活を守るだけでなく、

 昔からの近所付き合い、背景となる山並み景観との調和など、地域との関係を大切にした住まいづ

 くり」が高く評価され、第21回静岡県住まいの文化賞最優秀賞を受賞しています。

 ここでも、塾生たちは空間を堪能しながら、一方でディテールに目を凝らしていました。



 
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 見学後は、軒の深いデッキ下で記念撮影。35度の猛暑の中でしたが、室内は快適な環境でした。




 
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 次は「浜松・山東庵」で用いられた天竜材を見るために、近くの製材工場へ向かいました。

 塾生たちが真剣に聞き入っている先には・・・




 
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 村篤設計塾の事務局を務めてもらっている、鈴三材木店の加藤氏がいました。

 天竜材の特長やどの部位に用いられているのかなど、具体的に分かりやすく解説していただきました。



 
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 1日目の最後は、鈴三材木店の会議室をお借りし、即日設計に突入。

 実在する土地に住まい手からの具体的な要望を提示し、それを3時間でプランを纏めるという大変

 難しいことにチャレンジしてくれました。

 暑さと疲労が残っているにもかかわらず、真剣な眼差しで机に向かう姿は近寄りがたい雰囲気が漂っ

 ていましたが、私とスタッフはマンツーマンでプランニングの指導に当たっていきました。

 はたして、翌朝からの発表に間に合ったのか?

 

 

 

by mura-toku | 2019-08-29 11:14 | イベント | Comments(0)
 
 久しぶりの投稿です。

 というのは、毎年この時期になると、恒例の設計塾の準備に追われるからなのですが、今年で5年目を

 迎える今回は、初の東京開催ということもあり、盛り沢山の内容になりました。

 まずは、初日の模様をご紹介いたしましょう。



 
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 都内の某駅に集合し、真っ先に向かったのは、今から60年以上前に建てられた個人の住宅です。

 私邸ということもあり、詳細内容がお伝えできないのは残念ですが、オーナーと管理団体のご好意で

 今回は特別に見学をさせていただくことが出来ました。

 塾生たちは五感を働かせて昭和の名住宅を解き明かそうと、真剣に向き合っている姿が印象的でした。



 
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 さらにもうひとつ、場所を移動して訪れたのが、40年以上前に建てられた建築家の自邸です。

 こちらも詳細はお伝えできないのですが、全体計画から詳細に至るまでこだわりぬいた、建築家の

 手腕を体感することが出来ました。

 

 
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 ふたつの私邸を見学し、次に向かったのは設計講義の会場です。

 初日の最後は、私の履歴を含む特別講義で「設計と真剣に向き合う」について話をしました。

 初めて設計に取り組む方には私が考える設計のイロハを、熟練の方には建築家の思考を伝えることが

 出来たのではないかと思います。



 
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 講義の会場と宿泊先に選んだのは、都内にある天然温泉浴場付きの水月ホテル鴎外荘です。

 上野から歩いて移動できる場所に、閑静な安らぎの宿があるのは、とても落ち着きました。

 ホテルの敷地内には森鴎外の居宅が残されていて、こちらも必見です。



 
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 というわけで、中身の濃い初日が終了しました。

 2日目の模様は、追ってご紹介したいと思います。

 参加された塾生からは「こんなに充実している塾なら人に紹介したい」とか、「次回からの参加は

 出来ないのか」といった声が聞かれたため、事務局と相談し、追加募集案内をすることにしました。

 次回は、8月22日・23日の2日間、私の地元・浜松での開催になります。

 私が35年前に設計した住宅から最新作まで、計5棟を特別に見学していただくことにしました。

 もちろん、座学や即日設計の際のマンツーマン指導、課題発表&講評も行います。

 今回だけは参加を検討したいと思った方は、上記宛または私までご連絡をいただければと思います。

 皆様のご参加をお待ちしております。

 



by mura-toku | 2019-05-28 11:30 | イベント | Comments(0)

 先日開催した「浜松・夢双庵」のオープンハウス。

 台風12号の接近による影響が心配されましたが、さほどの影響はなく無事に終了しました。

 完全予約制ということで、来場いただいた皆様は時間の許す限り、じっくりとご覧いただきました。



 
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 当日限定で、地元の家具屋さん(無垢材専門のデザイン家具を取り扱っている)が置き家具を

 展示していただいたので、リアルな暮らしぶりが伝わったように思います。

 2階リビングの先にはダイニングがちらっと見えていて、空間が繋がっているのが分かります。

 窓の内側にはカーテンやブラインド・スクリーンではなく、障子をセットしました。

 その理由は、和風に仕立てたいというよりも、自然光の拡散による明るさと断熱性能の向上や

 和紙による調湿効果を図りたかったことによります。



 
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 窓の内障子を開けた状態で、リビングからダイニングを見たところです。

 障子を開けただけで、リビングとダイニングの関係がぐっと近づきますね。

 右手正面のローボードの上にはTVが置かれ、左手方向には屋根付きのバルコニーが広がります。

 家具を置くだけで、楽しんだり、寛いだりする光景が、目に浮かぶようです。



 
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 ダイニングから正面のバルコニー、左奥のリビングを見たところです。

 全ての窓が壁の中に仕舞えるので、開口部が美しく見えます。

 それによって外界が近づき、内と外の境界が曖昧になるような不思議な感覚を味わえるのです。

 来場された皆さまは、ここのテーブルで景色を眺めながら居心地が良いのか、長居をしていました。



 
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 ダイニングから左奥のキッチンと右奥のリビングを見たところです。

 それぞれの空間がどう繋がっているのか、お分かりいただけるかと思います。

 よく見ると、天井の構成や仕上げが異なっています。

 そこに立っているのか?それとも座っているのか?だったり、そこで作業をしているのか?

 それとも寛いでいるのか?の違いを定め、それぞれの天井を慎重にデザインしていきます。



 
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 キッチンからダイニングを見たところです。

 アイランドキッチンと右側の背面収納家具は、木質感を基調にしたデザインで取り纏めました。

 左側の壁は大谷石、右側の壁は手作り感が残るタイルを貼っています。

 キッチンの前方にダイニングテーブル、その先にはフルオープンの窓が広がります。



 
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 内障子を閉めると、三方が囲われ、アルコーブ感が強くなります。

 板貼りによる勾配天井と、床・障子の桟・天井の全てを縦のラインにすることで、より求心力が

 高まり、自然にここへと足を運んで食事をしたい気持ちになることでしょう。

 

 住まい手の要望をお聞きし、その家族にあった生活が送れることを少しでもサポートするのが、
 
 建築に携わるプロとしての役割です。

 そして、住まい手にとって使いやすかったり、丈夫に造ったり、省エネを追及したりするのが、

 建築設計者としての役割でもあります。

 さらに、住まい手が期待されていた以上の居心地の良さだったり、緻密に計算された無駄のない

 空間だったり、手足が触れる箇所へのさりげない配慮だったり、質感を損ねないようにコストを

 コントロールしたり、遊び心をくすぐるようなデザインだったりを一生懸命考えて提供するのが、

 私たち建築家の責務なのです。

 今でも、数十年前に設計をした住まい手からメンテナンスの相談を受けることがあります。

 家は住み始めてから真価が問われますので、長いお付き合いが出来るよう考えたいものです。

 

by mura-toku | 2018-07-31 17:50 | 建築 | Comments(0)