静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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 ガレージ付き平屋建て住宅 ❝ FUKUROI・FOREST HOUSE ❞ には、大きな軒下があります。


 
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 南東側からの外観です。
 手前に4本柱が立っている奥のスペースは雨が降り込まず、外で何かをしたい時には役立ちます。
 例えば、こどもと水遊びをしたり、ハンモックを吊るしてぼんやり過ごすことも出来るでしょう。


 


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 近づいてみると、大きなスペースであることがよく分かります。
 ちなみに、右側のブルーシートのところが窓になり、柱まで1.8mの距離があります。
 完成時には木製のデッキが設けられ、より広く感じられることでしょう。


 


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 屋内から見たところです。
 シンプルな架構に大きな窓が開けられています。
 この窓はフルオープンの木製建具が嵌められ、室内外が一体になるデザインとしました。
 さらに、その外側には直接出られる木製デッキが連続するので、気持ちいい空間が広がります。

 最近の異常気象による集中豪雨を避けるためにも、大きな軒下を見つめ直してみたいものです。
 家の耐久性は雨の多い日本の気候を踏まえ、屋根の架け方を工夫すべきではないでしょうか?
 もう一度、家を長いスパンで考え、ダメージの少ない設計を心掛けるべきだと思います。



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by mura-toku | 2018-03-14 16:39 | 建築 | Comments(0)

 一般的に2階建て住宅を建てる場合、その多くは1階にリビングを希望されます。
 その理由は、夢にまで見た一戸建てだから、土と接する暮らしをしたいのでしょうか?
 それとも、リビングと連続するアウターデッキに出て、子供と遊びたいのでしょうか?
 どちらも気持ちはよく分かりますが、同時にリビングを天井の高い空間にしたいと思うと
 2階が載っている場合は天井の高さや形状に限界があります。
 もちろん、2階が載らない位置にリビングを設けるようにすれば問題ありません。
 しかしながら、そのほとんどは様々な制約を受けていて、思うようにいかないのが現実です。


 
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 そんな時、これらを解決する方法のひとつに、平屋建ての選択があります。
 相応の敷地が無ければ難しいのかもしれませんが、平屋建てなら屋根裏まで広がる開放的な
 空間をつくることは容易です。
 しかも、通常の水平天井ではなく、屋根と連動した勾配天井が空間に豊かさを加えてくれます。



 
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 写真手前がリビングになる空間ですが、屋根のラインに沿って天井が貼られていきます。
 空間を余すところなく利用した、平屋建てならではの魅力がお分かりいただけるかと思います。
 右上の北側屋根には電動開閉式の天窓を設け、自然の光と風を室内に導くよう考えました。
 この天窓は、1日を通して安定した光と、雨センサー付き(雨が降ると自動的に窓が閉まる)
 なので天候に左右されない常時換気が役立ちます。
 空間を構成している水平・垂直・勾配の木材は、全体の意匠を取り纏めながら並行して構造が
 成立するよう、見せる材と見せない材を分別し、無理の無いように整えています。


 
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 これは、空間を支える梁(柱の上に水平に載る材)の選定をしているところです。
 とても地味な作業ですが、いつも大工棟梁と一緒に時間を掛けて行います。
 色艶や強度の関係から天龍産の杉無垢材を使用することが多いのですが、木目の表情や節・割れ
 の具合を目視しながら、1本1本納得するまで、材を転ばして見せる面を慎重に決めていきます。


 
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 材を選定した後は、このように番付を行います。
 番付とは、その材がどの位置にくるのかを、予め決められた通り番号で示していくことです。
 同時に、長さをカットする位置やどの面を見せるのかを、材に直接描いていきます。

 このように、あらゆる段階において、事前の準備を怠らないことがとても大切です。
 美しさを追求する設計段階での説明はしにくいのですが、丈夫に造っていることを露骨に見せず、
 骨組みを支えている柱や梁の構造材をバランス良く見せることをいつも心掛けています。
 往々にして、美しく組み上がった建築は、決して裏切らない結果を導いてくれるものです。



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by mura-toku | 2018-02-26 17:39 | 建築 | Comments(0)

 ガレージ付き平屋建ての家が昨年末に上棟を終え、工事が進んでいます。



 
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 静岡県袋井市内の住宅地で、高台に位置しています。
 造成の関係上、道路からの高低差があったため法面の有効利用を考えましたが、協定により
 擁壁の新設は禁止されていることが分かり、そのままの形状としました。
 工事中の家の向う側には森を望むことができ、自然環境には比較的恵まれている立地条件です。



 
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 道路からの高低差が一番少ないところからのアプローチを計画しました。
 正面右手が2台分収容のガレージ、正面中央が玄関で、屋根の高さを微妙に切り替えています。




 
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 北側全景を見下ろしたところです。
 奥の屋根が少し高いエリアが居住空間、手前の低いエリアがガレージや玄関等のサブ空間で、
 扇状に広げた平面が美しくなるように屋根勾配と高さに配慮しています。
 ガレージエリアは車の出入りをしやすいように、少し斜めに振ってみました。
 南側の森が近いことと斜面になっていることもあり、相当な迫力が感じられます。



 
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 南側からの全景です。
 太陽高度が低い時期ではありますが、南側の森の影が敷地に落ちています。
 それでも居住空間の開口部には自然光が射し込むよう、配置には留意しました。

 屋根も十分に太陽光が当たりますので、以前ブログでご紹介した太陽熱利用システムを
 
 この家も導入しています。
 今夏の竣工を目指して、工事は進んでいきます。


 

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by mura-toku | 2018-02-21 17:51 | 建築 | Comments(0)