静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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 " IWATA・SLOW HOUSE " の外部足場が外れました。




 
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 南側から見た全景です。

 1階と2階の間に中間階を設けるスキップフロアーの構成を持つ家で、それが外観からも分かる

 ように向かって右側の中間階の部分を赤茶色の外壁(金属板)にしてみました。

 その他の外壁は、ベージュ色の漆喰塗りと茶色の杉板張りで仕上げています。

 外観で凹凸を設けている理由は、太陽光のコントロール(夏の陽射しを遮り、冬の陽射しを導く)

 をすることと、雨を防ぐ(小雨時には窓を開けることができ、暴風雨時は窓だけでなく外壁でも

 ガードする)こと、外壁の消耗を極力遅らせることにあります。

 中でも、杉板は最も消耗が激しいため、一番奥に張って少しでも風雨に当てないよう考えました。




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 1階のリビング北側には、雨に濡れないインナースペースを設けています。

 奥のコンクリート土間には木のスノコが貼られるので、室内から直接デッキへ出らる仕掛けです。

 通りを歩く人たちの視線を気にすることなく、開放的な気分が味わえることが出来るでしょう。

 左手の出入口はキッチンへと繋がっているため、バーベキューも楽しめるかもしれません。



 
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 リビングからの階段を上がったところです。

 正面に見える濃紺色の手摺の向こう側が、リビング上部に広がる明るい吹抜空間。

 右手奥の部屋は畳の寝室で、小窓は吹抜正面の窓の開閉と換気のために設けてみました。

 天井に見える梁は、後で紹介するロフトの床を支える重要な骨組みとなっています。



 
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 2階通路と連続しているのが、子供室です。

 床は天竜杉の無垢フローリング、壁・天井は安価なラワン合板を用い、簡素でありながら質感が

 味わえる空間になるよう、木質の内装でまとめてみました。

 正面の梯子は軽量の既製品で、右手上部のロフトに掛ければ容易にアクセスが可能となっています。



 
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 その子供室から見下ろせるのが、もうひとつの吹抜空間です。

 階下にはダイニングテーブルが置かれ、右手の窓からは木々の緑越しに朝陽が射し込みます。

 左手正面には家族専用のデスクコーナーがあり、収納量たっぷりの書棚を設けました。

 1階から、お母さんの「ご飯ですよ~」と呼ぶ声に子供たちが反応できる姿が目に浮かびます。



 
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 2階上部には家の間口いっぱいまで、収納目的のロフトを設置しました。

 床面積にカウントされない天井高さとし、採光と換気のための窓を設けています。

 家の屋根を支える木組みを見せているのは、子供たちに建築への興味を抱いてもらいたいから。

 地元にはこんな素敵な木があって、それを大工さんが丁寧に造っているのを体感するだけで、

 自然と身にしみていったらいいな、なんて思っています。



 これから様々な職方が現場へ入り、急ピッチで仕上工事が進んでいきます。

 そんな様子を今後も紹介していきますので、よろしければご覧いただきたいと思います。

 

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by mura-toku | 2018-11-20 17:13 | 建築 | Comments(0)