静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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 前回の続きをご紹介します。


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 左手の擦り硝子入り建具の向う側が玄関、右手の畳の間が前回ご紹介した和室になります。
 訪問者が一番最初に体感されるのは、この吹抜空間で、高窓から自然光が降り注ぎます。
 正面に見える木格子の向う側は手洗いがあり、帰宅後すぐに利用することが可能です。


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 先ほどの写真の左側を見たカットです。
 正面奥に見えるのがキッチン、目線の高さで仕切っている壁の向う側がダイニングになります。
 暮らし方にもよりますが、手前のリビングと空間は繋げたいが落ち着いて食事をされたい場合は、
 このように適度に仕切ったほうが良いのかもしれません。

 
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 目線の高さで仕切った壁の裏側、即ちダイニングからの見え方はこうなります。
 食卓テーブルがセットされる前なので何とも締まらないカットですが、天井から吊り下がっている
 照明器具の真下にセッティングされる予定です。
 手前の天井をさほど高くしないことで、奥の吹抜空間をより高く広く感じることを心掛けました。


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 ダイニングからリビングを抜けて、一番奥の畳敷き小間を見ているカットです。
 入口の建具は省略していますが、手前の白い壁を大きく設けているため、中の様子が丸見えに
 ならないよう工夫しました。3畳ほどの広さですが、かえって落ち着いて居られる空間です。
 正面右手上部に見える木製手摺の向う側は寝室で、階下のリビングの様子がよく分かります。


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 リビングの吹抜空間を見上げると、高窓から光が入ってきます。
 隣家とのプライバシーは内障子で守りながら、明るさを保つ有効な方法です。
 このように吹抜は、設計の工夫により効果が得られますが、場合によっては空間が狭く感じたり、
 寒く感じたりするケースもありますので、細心の注意が必要になります。

 次回は、この続きをご紹介しましょう!



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by mura-toku | 2018-01-22 16:45 | 建築 | Comments(0)
 しばらく、ブログの更新をする間もなく、毎日仕事に追われる日々を送っていました。
 HPの作品集で紹介しているように、ここ数年は事務所やこども園の設計を手掛けていました。
 これらの仕事の多くは補助金を受ける関係から、スケジュール厳守で進めなければなりません。
 読者の中には楽しみにされていた方もいらっしゃるかと思いますが、ようやく落ち着いて書く
 環境が整ってきましたので、今日から少しづつ遅れを取り戻していきたいと考えています。
 どうぞよろしくお願いします。

 というわけで、前回の続き ❝京都・侘楽庵❞ の完成写真をご紹介いたしましょう。

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 西側の外観を見上げたカットです。京都ならではの条例で色の規制(単色だけではなく、ツートンの
 ケースでは色のコントラストも規制あり)を守りながら、配色を決めました。
 街並みに溶け込む土壁風の仕上りになっています。

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 道路に面した全景です。私が訪問した2015年の4月は、ちょうど外構と植栽の工事中でした。
 先ほど紹介しました京都の条例で、もうひとつデザイン上の制約があるのは、必ず下屋(1階
 から2階まで外壁をのっぺりと続けるのはNGで、1階部分に付ける屋根あるいは庇のこと)を
 設けなければならないことにあります。これには、正直苦労しました。

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 建主の奥様がお茶をされていることから、設計に組み込んだ8畳の茶室。畳の一部に炉を切り、
 天井には釣釜用の金具を設置しました。あえて柱を見せず、塗り壁を連続させることでシンプル
 なデザインを心掛けています。

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 正面の障子を開けると、庭の緑が目に飛び込んできます。
 といっても、これはお向かいの庭を借景としていただいたもの。
 初めて敷地を見に行った時に記憶にとどめ、設計に活かすことを常に考えています。


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 前回のブログで紹介した「椿の曲り」の床柱が、このように納まりました。直線で構成された部屋の
 一部に自然なラインが入るだけで、空間が和らぎます。床の間の壁は聚楽塗で、空間を引き締める
 ことを考えました。間接照明が陰翳をつくり出し、部屋に奥行きを与えてくれています。

 今回の紹介はここまで。次回は、この続きをお約束します。
 これからも、よろしくお付き合いください!



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by mura-toku | 2018-01-12 11:34 | 建築 | Comments(0)