“浜松・懐古庵” の大工工事が完了しました。
外壁は板金が張りあがり、左官は下塗り・中塗りまで進んでいます。
外観全体の様子がよく分かるようになってきました。

このタイミングで、外壁に塗る左官のサンプルを確認していきます。
色合いや表情を見ながら、現場で説明をさせていただきました。
板金仕上げとの対比がとても楽しみです。

室内に移って、今度は大工検査です。
最終の仕上げに入る前に、建主立会いによるチェックを行いました。
床の養生はまだ外せませんが、壁と天井の大工仕事を見て、確認をしていきます。
出来上りの雰囲気を説明しながら、イメージを共有するのは大変な労力がかかります。

この家は、中2階があるのもポイントのひとつ。
そこには何があるのか、それは見てのお楽しみにとっておきましょう。
その中2階のレベルから2階を見通したところです。
コンパクトな家ですが、視線が遠くへ運ばれることで狭さは感じさせません。

さあ、これから表情が日に日に変化していきます。
どんな感じになっていくのか、また紹介していきたいと思います。
年度末から年度初めに掛けて、多忙な日々を過ごしていました。
その理由はまたの機会に説明をさせていただくとして、今回は浜松市内で
進行中の “浜松・懐古庵” の状況をご紹介します。

こちらは少し前に撮影した写真ですが、南側全景です。
コンパクトな二つの立方体に、緩勾配の屋根を載せてみました。
向かって右側は中二階ゾーンなので、一段低くなっています。

玄関のドアを開けると、この薄い壁が目に飛び込んできます。
これは階段を支えるための構造を兼ねたものですが、極限まで薄くすることで
階段の巾を大きく確保することが可能になりました。
半円形にカットした部分は、完成してからのお楽しみです。

2階の一室です。
壁・天井ともリーズナブルなラワン合板で仕上げてみました。
昔からある材料ですが、大工の仕分け作業によって色合いが揃った深みのある
美しい表情の部屋になったように思います。
見方によっては、シックな趣で重厚感さえ漂っています。
大工工事が終盤を迎えてきました。
今後、仕上げ工事の模様をお伝えしていきたいと思います。