" 村篤設計塾in浜松 " の2日目の模様をご紹介いたしましょう!
前日、猛暑の中での住宅見学を終え、疲労と睡魔が襲う中、当日与えられた設計課題に
果敢に取り組んだ塾生たちは、一人の脱落もなく図面を描きあげました。
すっきりした状態で臨んだ2日目は、恒例の塾生による発表と私の講評からスタートです。
手前に写っている私の視線を感じながら、緊張した面持ちで発表する塾生もいれば、
身振り手振りで自慢のPLANを力説する塾生もいたりして、各々の個性が現れる瞬間です。
塾生の発表が終わったら、すぐに私から辛口の講評を吐き出します。(愛のムチでしょうか?)
正直、私も初めてPLANを見て、瞬時に感想や意見を申し上げるので、脳みそを極限状態まで
働かさなければならず、終わった後はいつも疲労困憊になるほどです。
そんな、疲れた私の傍らには・・・
午後から見学に行く予定の住宅の図面を取り囲みながら、食い入るように見ていました。
老若男女、いつでも設計に対する好奇心だけは失ってはいけませんね。
朝から降り続いた雨がどしゃぶりになり、見学が危ぶまれましたが、住まい手の素晴らしい応対の
おかげで、気持ちよく時を過ごすことが出来ました。
ここは、23坪の狭小崖地に建つ、延床18坪の小住宅「AKANE HOUSE」です。
決して広くないリビングに身を置いた男性陣は、順番でソファに座り、空間を味わっていました。
このハンパない靴の数から、塾生たちの熱量が感じられた瞬間。
おそらく、住まい手にとっては初めての出来事で、ご迷惑をお掛けしたことでしょう。
それでも、毎回笑顔で迎え入れてくださる住まい手には、感謝の気持ちでいっぱいです!
次に向かったのは昨年竣工した住宅で、高台の立地を活かしたインナーバルコニーが特徴的。
最後は、今回の設計課題として取り組んでもらった敷地へ・・・
そこには、弊社が設計した実際の住宅(離れ)が建っていました。
塾生たちが頭を悩まして考え抜いたものと何が違うのか?それを確認するような時間です。
2階建ての9坪の離れは贅沢なものなのかもしれません。
ただ、決して狭さを感じさせない工夫を随所に施しています。
基本的に空間を一つに纏め、視線を遠くへ運び、自然の光と風を呼び込むことが出来ました。
最後は、今回見学した全ての住宅を施工された水﨑氏(前列右端)を交えての記念撮影。
塾生たちの充実した顔を見て、今回もホッと胸をなでおろしました。
とてもとてもハードな2日間でしたが、ご満足いただけたのではないでしょうか。
次回はいよいよ最終回、11月に博多へ出向きます!(乞うご期待)