" 村篤設計塾2019in東京 " 2日目!
2019年 07月 05日
前回に引き続き、2日目の模様をお伝えしたいと思います。
まず初めに向かった先は、上野公園内に建つ東京文化会館です。
JR上野駅公園口から見える建物で、日本を代表する音楽ホールのひとつに数えられています。
ただし、今回はそのホールを見るのではなく、ある場所を見るために入らせていただきました。
しかも、特別に開館前からの入場とあって、一同興奮を隠しきれません。
我々以外は誰もいないエントランスホール。
私も何回かここを訪れたことがありますが、こんなにも静かで幻想的な空間は初めてです。
重厚な外観からは想像できないほど、内からは硝子越しに公園の緑が目に飛び込んでくる明るい
空間に、新たな感動を覚えました。
そして、目的地に到着。
それは、屋上でした。
普段入ることが出来ないこの場所からは、あるものが見えるのです。
それは、遠くにそびえ立つ東京スカイツリー?ではなく・・・
東京文化会館を設計した前川國男氏の師匠であるル・コルビュジエ設計による国立西洋美術館が
綺麗に正面に見えるのです。
道路からだと屋上に飛び出たハイサイドライトが見えませんが、このレベルだと全景がよく分かり、
コルビュジエが描いていた全体計画の一端を知ることが出来ました。
次に向かったのは、国立西洋美術館です。
これを語り出すと長くなりますので、当日開催されていた「ル・コルビュジエ展」を含め、この
模様は改めてご報告させていただきたいと思います。
そして、この設計塾のメインイベントである講義会場へ向かいました。
そこは、池袋駅から徒歩10分の位置にある自由学園明日館です。
フランク・ロイド・ライトによる設計で、その教室だった部屋をお借りして行いました。
余談ですが、すぐ近くにはNHKの朝ドラのロケ地になっている婦人乃友社社屋が建っていて、
こちらはライトを師事した遠藤新氏の子である遠藤楽氏が設計をされています。
事前に配布した設計課題について、先に私が解き方を伝えた後、各塾生がプランの説明を皆の前で
発表し、それについて私が講評するという順番で進めていきました。
同じ条件でも、十人十色のプランになるのが設計の面白いところ。
塾生たちは自分のプランだけでなく、皆のプランに真剣に聞き入っていました。
最後は、明日館の前で恒例の記念撮影。
充実した2日間のプログラムをすべて終了し、家路へと向かったのでありました。
なお、好評につき、2回目以降の追加募集を受け付けています。
詳細は、ひとつ前のブログをご覧いただければと思います。
by mura-toku
| 2019-07-05 18:11
| 建築