手を添えたくなる階段の手摺とは?
2018年 12月 27日
皆さんの家の階段に付いている手摺は、どのようなものでしょうか?
木製や鉄製、あるいは樹脂製と種類は様々だと思いますが、形状はどのようになっていますか?
健康な状態なら、普段の生活で階段を昇降する際にあまり手を添えることは無いかもしれません。
ただ、人は誰でも年老いていくものであり、そうでなくても何らかの事情で歩けなくなったとき、
手摺はしっかりとサポートできるものでなければ意味がありません。
先日竣工した " IWATA・SLOW HOUSE " の階段です。
このように、階段踏板の奥が透けている場合は、手摺のデザインがとても重要になります。
昇降の際に踏み外ししないためにも、しっかりと手が添えられて持ちながら移動できる木の手摺
は、安心感を与えてくれるはずです。
2階から階段を見下ろしたところです。
階下のリビングが吹き抜けになっているので、この手摺がしっかりしていなければなりません。
そして、その手摺は思わず手を添えたくなるものであって欲しいと思っています。
手摺の先が紺色の壁よりも少し出ていることで、触ってみたくなることを考えました。
手が触れるところは角張らず、優しく柔らかく感じるものが良いですね。
先端部は、よく見ると丸く加工してくれているのがお分かりでしょうか。
こんな些細なことが、日常の暮らしを支えてくれているのかもしれません。
たかが手摺、されど手摺。
毎日触れるところであるだけに、それは慎重にデザインをするべきだと思います。
ただし、昇降しやすい階段の角度と各々の寸法が出来ていなければ始まりませんが・・・。
by mura-toku
| 2018-12-27 18:22
| 建築