❝ 浜松・夢双庵 ❞ リビング天井下塗り!
2018年 03月 08日
現場が進行する中、室内で一番天井が高いリビングの下塗りが完了しました。
目を凝らして見ないと分かりませんが、斜めの天井全面に塗られています。
ちなみに、左官材を塗る前は右手の穴開きボード(ラスボードという)が貼られていました。
ラスボードを使用した理由は、左官材の密着を良くすることと、仕上げの精度を高めるために
下地を平滑にしたかったからです。
最近は、コスト削減と時間短縮が主流となり、このように手間を掛けることが少なくなりました。
参考までに、以前のブログで紹介した下地状況をご覧ください。
先ほどの写真は、リビングから南方向を見たところでしたが、こちらは反対側の北方向になります。
手前の開口から奥に見える白いボードが貼られている所までは、畳の間になる部分です。
ラスボードも左官下塗りも同じグレーカラーなので暗い印象に見えますが、仕上がりは白を基調と
した生成り色になりますので、相当明るい室内に変貌することでしょう。
ただ、この段階でもひと際明るく映っているのが、左上のトップライトです。
その部分を見上げたところです。
左官職人の腕の見せ所が詰まった、思わず唸ってしまうくらいの出来栄えです。
左官仕事は、大きな面(中でも壁より天井)を平滑に仕上げることが難しいと言われていますが、
ここでは出隅(壁と天井のコーナー)と入隅(勾配天井の対角線が上がっていくライン)が加わっ
ていますので、難度は高い部類に入るでしょう。
どんな仕事でも共通することは、最後の仕上げよりも下地(下塗り)が重要です。
下地が良くなければ、決して良い仕上げにはなりません。
仕上げは後でやり直しができますが、下地までの直しは難しいことを付け加えておきます。
by mura-toku
| 2018-03-08 14:52
| 建築