情景作家〝山田卓司〟
2011年 07月 04日
〝山田卓司〟と聞いて、うんうんと頷いているそこのあなた!
その道の、なかなかのマニアではないですか?
そう、言わずと知れた日本を代表するプロモデラーの一人なのです。
なんとその山田君のジオラマ展が、静岡市に新しく開館した 「静岡ホビースク
エア」 で、現在開催されています。(静岡駅南口から徒歩5分と便がいい)
それよりも、なんで山田先生のことをそんなに気安く 『君付け』 で呼ぶかって?
まあ、「ちっちゃいことは気にするな、ワカチコワカチコ~ (この方は最近何を
しているのでしょう?)」 ということで、早速展覧会の模様をお伝えしましょう。

会場へ入って、まず目に飛び込んでくるのはこの作品!
小学生の夏休みに虫取りに出かけたひとコマです。
ランニングシャツに短パン、麦藁帽子を被っても 「ああ、ひずるしい」 と感じて
いた懐かしい自分を思い出します。(これは浜松の人だけ?ご理解下さい)

思えば仲のいい友達と、こんな遊びもしましたね~
このままグルリグルリと回転してしまうくらい、動きのある作品です。

こちらが会場です。
これで、全体の1/3くらいでしょうか。
ひとつひとつが精巧に出来ていて、本当に見入ってしまうので、ゆっくり鑑賞
されるなら2時間ぐらい覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
写真右奥の一画に見えるのは、実物大の昭和のコーナーです。

『昭和の暮らし』 と題したこのコーナーには、丸い卓袱台に小さい扇風機、
柱には木製の時計や温度計、茶箪笥の上には黒電話といった設えで、当時
の茶の間をリアルに再現しています。

ここに人間を入れると、こんな感じでしょうか?
炬燵にミカンは、今でも定番なのかもしれません。

終戦後のひとコマでしょうか。
瓦礫の中からたくましく生きようとする子供たちに向かって、進駐軍の米人が
チョコレートをあげようとしています。
彼は戦後生まれなのに、こんな情景も再現できてしまう 『情景王』 なのです。

私の好きなガンダムも彼の手に掛かれば、こんな仕上がりに。
満身創痍で戦っているガンダムの動きが、ここでも見られます。
ただそれよりも、逃げ惑う人々の表情がお伝えできないのは、何とも残念!

この目で確かめたいと思われた方は、是非〝山田卓司ジオラマ展〟へ足を
運んでみてください。今月の18日 (祝・月) まで開催しています。
最後に、 『君付け』 の謎をお話しましょう。
実は彼、私の中学時代の同級生なんです。
偶然にTV (テレビ東京の 『TVチャンピオン』 という番組で優勝した) で彼の
ことを知り、非常に驚いたことを思い出します。
彼にしか出せない〝山田ワールド〟を、皆さんお見逃しのないように!
by mura-toku
| 2011-07-04 17:28
| 趣味