『浜松・憩庵』 エピソード3!
2011年 06月 09日
今日は、『浜松・憩庵』 の手に触れる部分について、お話をしてみましょう。
オープンハウスの時、目に留まったり、肌に触れたりした瞬間に気が付かれた
方は、感性が優れている証です。
普通は、自然にすうっと見過ごしてしまいがちなんですけどね。
設計者としては、どっちがいいかって?正直、実はどちらも嬉しいのです。

「触ってみてください」 と思わせるようなデザインの手摺です。
何の抵抗も無く、これに手を置いて階段を昇っていった方は多いはず・・・。
体感された方はお分かりですが、手摺に頼らなくても昇降が楽に出来るほど
階段は緩やかに設計しているのですが、自然に手が伸びてしまうのです。

こちらは、階段を昇りきったところの手摺です。
しっかりと手が入るように、袖壁から浮かせているように納めています。

各部屋の出入り口に付けてあった引手については、以前のブログで紹介済み
ですが、よく見ると照明スイッチと同じ高さにしてあるのがお分かりでしょうか?
一般的には、スイッチはこれよりも20~30cm高く設置されるのですが、どうも
これが気になるんですね。
少し腰高に見えてしまい安定感に掛けるのと、引手と同じ高さにした方が暗がり
でも手が届くのではというのが、その理由です。

1階のキッチンを見たところですが、左手前の薄くて低いパネルに注目!
この角部分は、以外と体をぶつけて痛い目にあうことが多いところなのです。

2階キッチンの前にすくっと建っているのが、丸く加工をした柱です。
これは飾りではなく、ちゃんと上からの荷重を支えるための構造材なんですね。
普通の角柱でもいいところを、あえて丸くしてあるのは、これも体のことを労わって
の結果です。柱の角は、本当に痛いですからね~
これらは住んでから気づかれることが多いのですが、家に長く居ても疲れず、
飽きがこない (つまりストレスが溜まらない) 住まいを、これからも造り続けて
いきたいと思っています。
by mura-toku
| 2011-06-09 18:31
| 建築

