『浜松・憩庵』 銘木選定!
2011年 03月 09日
最近の住宅では、ちゃんとした畳の部屋が造られなくなってきたような気がします。
あえて〝ちゃんとした〟と前置きしたのは、床の間や仏間・神棚といった日本の伝統的な
設えがされている、いわゆる和室 (客間) と呼ばれる部屋が激減しているからです。
こうした設えを必要としない場合の多くは、畳スペース (リビングのコーナーに設置) で
あったり、機能優先つまり収納充実型の予備室 (普段は使用せず、将来の対応に適応)
であったりします。
つまり、日常生活をする上で床の間や仏間・神棚は無用であると判断し、限られた予算の
中でどうせ建てるのなら収納を多くしたほうがいいと感じているからに違いありません。
だからでしょうか?今、銘木という言葉をあまり耳にしなくなりました。

現在進行中の 『浜松・憩庵』 の和室では、床の間・仏間・神棚を設えています。
2世帯住宅の場合、そのほとんどがこの設えを望まれるので、今回も馴染みの銘木屋へ
床柱や地板の選定に出向きました。

赤松の皮付き丸太というものですが、このように形(なり)が良い、即ち太さが均一で
さほど曲がっていないことは、そうそうあることではありません。
松といえば〝門かぶりの松〟のように曲がりくねっているのが、当たり前の姿ですから・・・。

形(なり)が良ければ、あとは思い通りの寸法であるのか、皮の色艶はどうかというのを
その場で目視して決めていきます。

もうひとつ大事なのは、床の間の地板つまり床板です。
当初は床柱と同じ松を予定していましたが、板の表情を見て欅に変更しました。
木というものは本当に皆顔が違うので、会って見ないと分からないものなんですね?
こうした全体のバランスを図りながら、銘木を選定していく醍醐味だけはできれば
続けていきたいものです。
by mura-toku
| 2011-03-09 18:59
| 建築

