『島田・茶庵』 の土台据付!
2011年 02月 18日
先週予定通り基礎工事が完了し、現場は上棟へ向けて作業が進んでいます。
一体打設されたコンクリート (基礎の床と立ち上がり部分を1回の生コンで打ち上げること。
通常の2回打ち、即ち打ち継ぎがある場合に比べてコンクリートが一体となり強度は高い。)
の上に、土台や大引き・床受け材 (すべて天竜檜) が据付けられました。
井桁上に組まれた床組みは上からの荷重が分散され、理に適った工法になっています。
電気や給排水の先行配線・先行配管も忘れてはいけません。
床下換気部材は、幣所の場合ステンレス製の一体プレス型プレートを採用しています。
多くの現場で見受けられる合成樹脂やゴムの製品に比べて耐久性が抜群だという点と、
有効換気面積が長期優良住宅基準の1.4倍以上確保されているという点がその理由です。
床を張る前に忘れてはならないのが、断熱材の充填です。
発泡ポリスチレン型断熱材で、木組みの間にピタッと嵌っていく施工性が優れていますね。
断熱材が全て充填されたら、その上に張られていくのがこの厚手の床用合板です。
厚さは28mmあり井桁に組まれた材に直接張っていくので、剛床 (床自体の面剛性が高く
歪みにくい丈夫な床) の床下地が出来上がります。
現場には、上棟で組み上げられる天竜杉の構造材の一部が搬入されていました。
先月製材所で吟味した材が指示通りに加工されていて、あとは組むのを待つばかりといった
ところでしょうか。
複雑な加工のほとんどは機械によるものですが、大事なことは加工する前の良材の選定と
化粧 (完成した時に見えてくる材) の部分をどう見せていくかの選別なんですね。
実はこの現場、すぐ脇にSL列車が走るのです!
平日は1日1往復なのですが、ジャストタイミングでシャッターを切りました!
土曜日の上棟は、観光客で賑わう乗客も写してみたいものです。
by mura-toku
| 2011-02-18 10:33
| 建築