「浜松・山東庵」 を訪ねました!
2011年 02月 04日
昨日、2008年の春に竣工した 『浜松・山東庵』 を訪問しました。


第21回静岡県住まいの文化賞最優秀賞(静岡県知事賞)と2008木の住まいデザインコンクール
最優秀賞をW受賞した当時の佇まいです。
今回訪問させていただいた目的は、現在地元の工務店(株)アトリオさんとコラボレーションしながら
進めている浜松市染地台(通称:きらりタウン浜北)での設計重視プロジェクト 「伎倍の森コミューン」
に建設予定の建主ご家族と、工務店社長・スタッフをご案内するためです。
大屋根 (1階から2階までの家全体を大きな屋根ですっぽりと覆うスタイルの屋根のこと) を希望
されている建主から、幣所設計の実例を見学されたいとの要望にお応えしました。


訪問の前日までは極寒の日が続いていましたが、当日は雲ひとつない小春日和。
ソーラーによる床暖房の効果も相まって、室内は熱気ムンムンの状態でした。
体感された感想は、「実際のお宅を見させていただき、具体的なイメージがつかめました。」 とか
「家のどこに居ても家族の気配が感じられるのがいい」 と言ったように、あらためて建築は3次元の
世界であることを認識できたように思います。
また、実際の仕上げを大きな面積で確認できたり、木特有の芳香を感じていただいたりすることも、
見学ならではの収穫だったのではないでしょうか。
何よりお子さんが家中を楽しく探検されていて、帰りたくないと住まい手に涙を浮かべながら訴えて
いたのが、設計者としてはとても嬉しく印象的でした。
住まい手との歓談、自然とのふれあい、機能だけではない情感を味わう体験。
文字や画像だけでは理解しつくせないのが、建築というものです。
ご自分の体で感じながら、長く居ても飽きのこない、四季の移ろいを感じる心地良い建築とは何かを
探し求めてみることをお勧めします!
by mura-toku
| 2011-02-04 11:38
| 建築