憩庵が上棟しました!
2010年 11月 09日
快晴で穏やかな天候の中、「浜松・憩庵」 の上棟が行われました。
私が住むこのまちでは、昔から上棟と言えば盛大な餅撒きが必ず付いてまわります。
この日も大勢の人達が集まるところに向かって、9人の大人が30分掛けて撒き続けました。
翌日は案の定、筋肉痛で思うように体が動かなかったので、日頃の運動不足を再認識!
思いもよらない知人が現場の目の前に住んでいることを知ってすごく驚きましたが、こうした
発見があるのもこの儀式のいいところなんですね~

浜松西部の郊外に建つ家ですが、前には交通量の激しい道路が走っています。
長い間親しまれた馴染み客のために、煙草屋も継続して営まれる店舗併用の2世帯住宅です。
おおらかな表情の大屋根には、太陽熱を利用して暖房と換気を行うソーラーシステムが搭載されます。

この家は、構造材のほとんどを地元天竜産の杉・桧材によって建てられています。
2階の床を支える大きな梁材は天竜杉で、この上の床も国産杉で36mmの厚さがあり、材が持つ
圧倒的な質感には迫力と安らぎが感じられます。
この地域材を利用した場合に申し込みが出来る、市と県の補助金にどちらも当選しました!
最近行われた県の事業仕分けでは来年度は廃止との結果になり、今後継続されるかどうか微妙な
感じですが、住まい手にとっても我々にとってもこの事業は必要不可欠だと私は感じています。

上棟が終わってからも、防蟻対策のための塗布工事は欠かせません。
コンクリート基礎の上に載せてある土台だけでなく、柱や耐力壁にも基準に沿って塗られていきます。
設計の仕事とは、ただ図面を描くだけのものでは決してありません。
図面通りに現場の工事が行われているか、自分の目でしっかり確認していく 『工事監理』 という仕事
も重要なことなのです。
by mura-toku
| 2010-11-09 11:49
| 建築