デッキの効用!
2010年 06月 01日
家を建てたいと思った時、皆さんは何を要望されますか?
大人と子供、男と女でそれぞれ違うのは当然ですが、私の事務所に訪ねて来られる方の
人気No.1は、なんと木のデッキなんです。
木のデッキといっても、昔の日本家屋にあるような濡縁ではなく、何かその場で寛いだり、
工作をしたり、日常の家事をされたりするための、広いスペースを希望されますね。
この場合、私なりに気遣いをしているのが、屋根の大きさ (専門的には軒の出といいます)
でしょうか。木のデッキを屋根でどこまで覆うか、反対にどこを晒すかは、この屋根との
バランスにかかっています。当然ながら天井の高さはいくつにするか、室内へ続く窓との
関係はどう考えるかといったことも、並行して検討していくことになるわけです。
もう少し掘り下げてみると、日本のように高温多湿の気候風土には、家の内と外とを繋ぐ
軒下空間 (屋内的屋外空間とでも言いましょうか) が必要不可欠だと思うのです。
これは木のデッキに限らず、玄関前の庇であったり、2階バルコニー上の屋根であったり
1歩外へ出た場の設えは、すべて同じように考えるべきなのではないでしょうか?
時代が変化していく中で、時間や気持ちにゆとりが取れるときこそ、日常の生活を見つめ
なおすいい機会だと思うのですが・・・。
ここにも、何を思い耽っているのか?
住人ではないM氏が、すっかり寛いでいるようです。
by mura-toku
| 2010-06-01 12:02
| 建築