静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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<   2013年 04月 ( 3 )   > この月の画像一覧


 
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 前回のブログで紹介させていただいたように、〝磐田・直庵〟の吹抜け空間が

 形になってきました。

 平面の板を曲面に張り上げていくには相当の技量が必要ですが、仕上がりは

 何物にも変えがたい不思議な空間になりました。




 
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 玄関から真っ直ぐ伸びた先には、ダイニングキッチンが広がります。

 朝日が射し込む明るい空間は、食事をする上で大切な要素のひとつ!

 正面の窓を大きくしてあるのは、それを実現するためでもあるのです。

 写真右奥の壁に造作家具 (家の寸法に合わせてオーダーメイドの家具を造る)

 を予定していたので、現場にて建主を交えて打合せを行いました。




 
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 弊社で描いた施工図 (ミリ単位の精度を要求するために1/1~1/5程度の縮尺

 で描く図面。クオリティーを高めるためと造作の内容を把握しておくために必要な

 もの。) をご覧いただきながら、スタッフが家具の説明をしているところです。

 引き出しの高さや仕切りの寸法、棚の枚数やピッチ等は、住まい手の要望を確認

 しながら微調整していきます。




 
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 場所は変わって、広間の収納に移りました。

 壁埋め込みの収納内に設ける棚の高さについて、建主自ら現場に立ち確認をして

 いただきました。コンセントやスイッチの高さ確認も、並行して行っています。




 
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 これら現場にて打合せした内容を、施工者に指示することも大切な仕事のひとつです。

 描いた図面から変更になった部分は特に重要で、瞬時に伝えなければなりません。

 押入れ・物入れ等の収納や造作家具は毎日使うものなので、デザインだけでなく

 機能性も考慮して決定していく必要があるように思います。




 大工による木工事が終盤に差し掛かってきました。

 これから、板金や左官職人によって仕上げが施されていきます。

 工事中で一番わくわくするのは、いつなのか?

 私は、迷いなく 「今でしょう!」 とお答えします。


 
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by mura-toku | 2013-04-26 10:20 | 建築

 
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 〝磐田・直庵〟の南正面外観です。

 屋根を工事してもらう予定の板金職人が忙しくて、なかなか屋根が葺けません。

 で紹介した以前のブログ外観写真と何も変わっていない様に見えますが、そう

 ではありません。外壁面には透湿性防水シート (白く見えるもの) が張られ、

 穴が開いていたところには木製サッシュが2本設置されました。

 屋外の工事は、少しづつ進んでいるのがお分かりでしょうか。

 では、室内の進み具合はどうかというと




 
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 床・壁の下地は完了し、吹抜け空間の天井が仕上がっています。

 今回は、起り屋根を意識して、天井を曲面にしてみました。

 カーヴを描いた天井は、空間を柔らかく包み込むような不思議な魅力があります。

 天井の高い位置に、採光・換気・通風目的の天窓を設けてみました。




 
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 天窓からの光が吹抜けの壁面に反射し、室内に届いているのが分かります。

 この天窓は電動開閉式で、しかも雨センサー付!

 外出時に雨が降ってきても、自動で窓が閉まる優れものなのです。

 湿度の高い日本の気候に順応させるには、換気と通風は欠かせません。

 これまでに比べて、天候不順の日が多くなってきた今、窓を設ける意味を真剣に

 考えていかなければいけないと思っています。
 

 
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by mura-toku | 2013-04-19 10:20 | 建築

 浜松市内で、新しい住宅の工事がスタートしました。

 郊外の住宅団地に建てられるその家の名は、〝濱松・京田郷の家〟。

 その昔、この地をそのように呼んでいたことにちなんで名付けました。




 「地震に強い家」 が建主の第一希望!

 そこで、造成前の地盤状況を確認するために公的機関へ出向いたり、

 建主自らが地元の図書館で情報を入手されたりして、過去の土地の

 データを確認しておきました。

 その後、土そのものを採取して行う精密な地盤調査を行った結果、

 複雑な地盤状況であることが判明したため、今回は現状の土と固化材

 を混合して固い地盤をつくる〝表層地盤改良工事〟を行うことにしました。




 
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 大きな重機で土を掘り起こし、エリアごとに地盤をつくっていきます。




 
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 最後は、土の表面をローラーで締め固めれば完了です。




 
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 建築物に高低差がある場合は、このようにレベルごとに地盤をつくります。

 垂直に近い地盤面をつくるのは大変ですが、今回は時間を掛けて施工して

 いただきました。




 この工法を採用するにあたり、構造の専門家と念入りに協議を進めました。

 住宅本体は、100ページを超える詳細な構造計算に基づき構造設計をして

 もらいましたので、その基準をクリアするための地盤強度が設定されています。

 今回は工事に入る前に、実際使用する土と固化材を混合した3タイプの試験体

 で強度試験と六価クロム溶出試験を行い、どちらも基準をクリアできました。




 いくら家を丈夫につくっても、それを支える地盤に問題があったら本末転倒です。

 強度と環境のバランスを図りながら仕事を進めていくのが、私たち監理者の役目

 でもあります。

 ちなみにこの家は、長期優良住宅で耐震等級3をクリアしました。

 今後、工事中の見学会を開催しますので、今しばらくお待ち下さい。


 
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by mura-toku | 2013-04-15 14:55 | 建築