静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

<   2012年 12月 ( 2 )   > この月の画像一覧


 前回のブログでお伝えした〝磐田・直庵〟ですが、来月の上棟に向けて、構造材の

 準備が進んでいます。

 


 
b0111173_1036447.jpg


 最初に紹介するのは、家の骨組みとして用いる梁材 (水平方向に渡す角材) を

 選定しているところです。

 地元天龍産の杉材を乾燥させたあと、木肌・色艶・節・割れ・ねじれ等を見ながら

 良材と判断したものを決めていく作業です。

 材の上にちょこんと載っているのは、木の水分を測定する機械。




 
b0111173_1044375.jpg


 そこを見てみると、測定器は18.5%を指していました。
 
 材の各所に当てていくわけですが、この材は概ね20%を下回っていたため、合格。

 次は、この梁材のどこの部分を使用したらいいかを目を凝らしながら検討します。




 
b0111173_1050013.jpg


 端部の割れや死に節を避けて、使用部分に墨を付けていきます。

 この梁が化粧材 (家が完成した状態で見える梁) ならば、どの面を見せるのかも

 合わせて決めていくので、間違いはありません。




 
b0111173_10555657.jpg


 この後は、化粧柱の選定です。

 図面を見ながら、どの位置にどの柱をどの向きで立てていくかを決めていきます。

 国産杉の良材を、化粧柱として生産している産地から取り寄せたものを選定して

 いく作業は、毎回楽しいひと時です。




 
b0111173_112776.jpg


 今回の家は、通常 (4寸角) よりも太い化粧柱を使用するため、その材も合わせて

 確認しました。右側の2本が6寸角、左側の1本が5寸角の柱です。

 全て申し分の無い材で、これを使用することに決定しました。




 
b0111173_1174051.jpg


 一転して、木材加工場の風景です。

 今回は屋根を起らせている (屋根がカーブを描くように曲面にする) ため、土間に

 その曲線を描いています。




 
b0111173_11103027.jpg


 専門家はすぐに理解できるかと思いますが、構造材を原寸で描いたところです。

 これを見ながら、大工職人は木を一本一本手作業で加工していくための、大切な

 下絵なのですね。




 
b0111173_11134371.jpg


 土間に描いた屋根の曲線の上に細い角材を置き、全体の表情を確認します。

 緩やかなカーブが自然に描かれていたので、文句無しの合格!




 
b0111173_11171195.jpg


 1年近く掛けて準備した天竜杉のタイコ梁の一部が到着しました。

 長さ10m、適度な曲がりをもったこの材は、この後どのように変身するのでしょうか?

 この続きは、次回のブログにて紹介します~




 
[PR]
by mura-toku | 2012-12-26 11:22 | 建築

 先月、地鎮祭が行われた〝磐田・直庵〟ですが、工事は順調に進んでいます。

 通常は、敷地に家の位置をテープ等で張ってから、すぐに基礎工事(掘削)に

 入るのですが、今回はその前に家の足固めをする工事を行いました。

 それは、近隣の地盤データと、現地での地盤調査結果を照らし合わせながら

 検討した結果、表層の地盤が多少弱いことと液状化が発生する可能性がある

 ことが分かったからです。

 そこで、最近、環境保全やリユースの視点から注目されている 『天然砕石

 パイル工法』 を〝浜松・彩庵〟に引き続き、採用してみました。




 
b0111173_10255058.jpg


 少し見にくいのですが、ピンクのテープが家の外周、ブルーのリボンが砕石

 パイルを施す部分です。

 地盤の状態にもよりますが、パイルを約2~2.5m間隔で施工していきます。




 
b0111173_10304461.jpg


 最初に行うのは、大型機械の先端に装着したドリルを正確にあてがいます。




 
b0111173_10343088.jpg


 動力によりドリルを回転させながら掘削を行うと・・・。




 
b0111173_1037795.jpg


 ドリルに巻きつくように地中の土が持ち上がってきました。

 



 
b0111173_10461290.jpg


 こうした掘削を目標の深さまで何度か行うと、土の量が減っていきます。

 この段階では、実際の土を触診することで土質や水分の確認も行われていました。




 
b0111173_10494076.jpg


 掘削が完了したら、実際の掘削巾と深さを測定します。

 目標の数字を確認してから、いよいよ砕石の投入です。




 
b0111173_1052094.jpg


 重機を用いて、天然の砕石を慎重に投入していくのですが、この時ドリルを上下動

 して転圧をも同時に行っていくのが確認できました。




 
b0111173_10561113.jpg
 

 砕石投入が完了した部分です。

 ここまで要した時間は、1箇所あたり30~40分程度でしょうか。

 セメント系の固化材を使用する工法と違い、すぐに次の工程 (基礎工事の掘削等)

 に入ることが出来るのも、メリットのひとつと言えるのかもしれません。




 一方、家の骨組の下ごしらえも作業場にて進行中です。

 次は、その紹介をさせていただきたいと思います。
[PR]
by mura-toku | 2012-12-14 11:06 | 建築