静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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<   2012年 11月 ( 2 )   > この月の画像一覧


 先日は小雨が降る中、オープンハウスに多数の来場をいただき、ありがとうございました!

 大変混雑した時間帯もあり、十分な対応が出来なかったこと、お詫び申し上げます。

 今回は、少し解説をさせていただきながら〝浜松・彩庵〟をご紹介いたしましょう。




 
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 オープンハウスの翌日に、無事引渡しが行われました。

 当日は雲ひとつない快晴に恵まれ、光と影のコントラストが美しく感じられるから、

 建築とは不思議なものですね。

 東西方向に長い敷地の特徴を活かし、間口を最大限広く確保しています。

 1階の中央には奥行の深い木製デッキを設け、その上には雨が降り込まないように

 大きな屋根を掛けてみました。(オープンハウスの時も、デッキは濡れていません)




 
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 西側から見た玄関へのアプローチです。

 駐車スペースを4台分確保し、その中央を斜めに横切るように天然石を飛び石風に

 敷いてみました。こうすることで、緊張感が和らぎ奥行も感じられるようになります。

 2階の窓には、日射を制御するためのアルミ簾を掛けています。

 実際の雰囲気は視線の制御も出来るようで、一石二鳥の感じを受けました。




 
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 案外好評だったのが、1階東側に設けた物干し場でした。

 南面の東寄りに木格子が斜めに設けてあったのですが、この奥がそれなのです。

 外部からの視線を適度に遮りながら、雨に濡れず風通しを確保するにはどうすれば
 
 いいのか?ひとつの解として、見出せたのではないかと思います。




 
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 来場された皆さんが上ばかりを眺めていたのが、この吹抜け空間でした。

 写真では吹抜け上の天井が写っていませんが、ここは天井の高さが一番高い所で

 4.5mもあります。

 通常でしたら、暖房機器をフル回転しなければ寒くて居られませんが、当日は無暖房

 でも室温は22度で、快適な室内環境になっていました。

 前日まで、床下に蓄熱された貯金のおかげで室温が下がらなかったのは、木質繊維

 断熱材
の性能の高さを証明してくれたからに違いありません。




 
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 もうひとつ好評だったのが、この食堂でした。

 驚くことなかれ、この食堂の天井高さは1.8mです。

 数字だけ聞けば低いと思われる高さですが、食卓に座るとちょうど良いと感じてしまう

 から、建築は面白いですね~

 障子を通して入り込む柔らかな光も、一役買っているのかも知れません。




 建築は、三次元の世界です。

 いくらプランが良く出来ていても、健康や環境に配慮した自然素材を用いていても、

 性能の高い断熱性や気密性を確保していても、素敵な家になるとは限りません。

 住まい手の心理を読み取り、落ち着きや安らぎ、広がりや抜け、交わりや遮り等々を

 設計で表現することが、建築家の責務なのではないでしょうか。

 それには、百聞は一見に如かず!できれば、実物を見ることをお勧めします。

 

 
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by mura-toku | 2012-11-28 18:43 | 建築

 〝浜松・彩庵〟の現場は、オープンハウスに向けて準備が着々と進んでいます。




 
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 西側正面の外観はほぼ完成し、手前のアプローチやパーキングの仕上げを

 残すのみとなりました。

 大きく張り出した2階屋根、重心の低い1階下屋が、この家の見所のひとつです。




 
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 初めて公開する南東側の外観です。

 2階の屋根頂部には、太陽熱利用のための強化ガラスが載っています。

 屋根面によって暖められた空気を床暖房や換気に利用するソーラーシステムです。

 角度が付いた木格子と金属板の組合せが、この家を個性的に表現しています。




 
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 大きな吹抜け空間のリビングから、ダイニング・キッチンを見たところです。

 無垢の床・壁、漆喰の壁・天井のみで構成されたシンプルなデザイン。

 窓の内側には、断熱性と透光性を兼ね備えた紙貼り障子を建て込んでいます。




 
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 ダイニングからリビングを見返したところです。

 吹抜けに面した壁面の一部を着色し、空間を彩ってみました。

 写真では、広さや高さ、明るさやテクスチャーを伝えることに限界があります。

 ましてや、自然光の入り方や風の流れ方、人間を包み込むような安心感や遠くまで

 視線が抜ける開放感などは、体感して初めて感じるものではないかと思います。

 興味を持たれた方は、11日(日)のオープンハウスに足を運んでみてください!

 

 
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by mura-toku | 2012-11-07 17:37 | 建築