静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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<   2010年 05月 ( 8 )   > この月の画像一覧

建築家・前川國男の自邸


 ちょうど今から2年前、仕事仲間のM氏と東京ウォッチングに出掛けました。

 それは梅雨入り前の爽やかな季節、外を歩いていても気持ちよかったことを思い出します。

 1番の目的は、小金井市にある 『江戸東京たてもの園』 を訪れること。

 公式HPによると、1993年(平成5年)3月28日に開園した野外博物館で、都立小金井公園

 の中に位置し、敷地面積は約7ヘクタール、園内には江戸時代から昭和初期までの、27棟

 の復元建造物が建ち並んでいるとのことで、現地保存が不可能な文化的価値の高い歴史的

 建造物を移築し、復元・保存・展示するとともに、貴重な文化遺産として次代に継承することを

 目指していると書かれています。

 私たちは、この中でお目当ての建築家・前川國男の自邸に向かいました。


 
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 主庭から見る外観は、豪快なプロポーションの大屋根が特徴的で、いかにも前川さんらしい

 骨太で思い切りのいいデザインがとても光っています。

 1942年(昭和17年)の戦時下に建てられたと印されていますが、当時としてはとても斬新

 だったのではないでしょうか。

 
 
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 控えめな玄関から入り、広間の入口(大きな回転ドア)を開けた瞬間に飛び込んでくる空間

 が、この写真です。(うまく伝わらないのが、とても残念)

 早い時間にも関わらず、すでに数人の来館者が熱心に見学をしていました。

 それぞれ見るポイントが違うのは当然なのですが、一般の方が前川さんのことを知っている

 とは・・・。(さすがに、これが東京なのでしょうか?)


 私はこの空間を体にしみ込ませようと、静かに見学をしていたのですが、同行したM氏は

 食卓のディテールが気になるのか、しつこく裏側まで覗き込んでいました。

 「これは面白い!今度、挑戦してみよう。」 と、少し興奮気味のM氏の眼が輝いているでは

 ありませんか。

 そして、ぽつりともう一言 「やっぱり、俺には東京が合うなあ~」?


 
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by mura-toku | 2010-05-27 17:53 | 建築

分かりましたか?


 前回のブログで紹介した、謎の建物をもう少し覗いて見ましょう。


 
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 中の天井は傘状になっていて、木の梁が表わしになっているようです。

 面の仕上は左官のようで、照明や丸窓の配置も面白い。


 
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 不整形な曲面天井の上には、きつねやふくろう、鳥の姿も見えますね。

 実はこれ、愛知県にあるケーキ屋さんでした。(現場へ行く途中で見つけました)

 建物だけでなく商品構成もユニークで、味も申し分ありません。

 近くを通る機会がありましたら、寄ってみてください。おすすめです!
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by mura-toku | 2010-05-26 18:16 | 建築

これは何?


 
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 皆さんに質問です。一体、これは何でしょう?


 おとぎの国からきた〇〇〇。

 いや、ムーミンの館だ。

 それはないでしょう。きっと、おもちゃ屋さんじゃないの?

 
 それでは、もう少し近づいて見てみましょう。


 
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 大木をくり抜いた先が、入口でしょうか?

 木の上には、リスやフクロウ、猫たちがいるようです。

 屋根は天然石で葺かれ、塗り壁仕上げの所々に不整形の窓が穿っていて、面白いですね。

 何やら右手には 『営業中』 のサイン。

 よ~く見ると、その向こうには 『クリム』 と描かれた看板が吊り下がっているようです。

 皆さん、分かりましたか?




 
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by mura-toku | 2010-05-20 18:15 | 建築

 以前のブログでも紹介しました 『伎倍の森コミューン』 が、今朝の静岡新聞に掲載されました。

 地元浜松の工務店、アトリオさんとのコラボレーション企画によるものです。

 場所は皆様よくご存知の 「きらりタウン浜北(染地台)」 。

 4区画の土地に、それぞれの関係性を考えた基本設計プランを用意してみました。

 様々な諸条件の中で、お互いに満足できる家を実現することは容易ではありません。

 緑を共有する、視線を遠くに運ぶ、風の通り道をつくる、日射のコントロールを図る等々を実現

 させるには、1戸ではなく、隣り合うそれぞれの家のサイトプランによって決まるのです。

 個々の家の特徴を活かしつつ、全体としてのランドスケープをも計画してみました。


 
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 興味を持たれた方は、アトリオさんのHPを覗いて見てください。

 
 
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by mura-toku | 2010-05-18 10:27 | 建築

ガンダム参上!


 
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 昨年の3月に発売され、人気を博した 『PG ガンダム アストレイ レッドフレーム』 です。

 休みの時に少しづつ時間を掛けたおかげで、ようやく完成しました。




 
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 「こらこら、その武器は触ってはならんぞ!」 と、ノアをけん制しているガンダム。
 
 言葉が分かったせいか?さっさと退散していきました。

 私にとってのガンプラ制作は、ストレス解消に役立っています。
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by mura-toku | 2010-05-17 18:56 | 趣味

それぞれの居場所?


 私が幼少の頃、家を建てるときは決まって、主が近所の大工に頼みに行っていたものでした。

 間取りは親父が自分で考え、それを大工に渡すと、「それじゃ、一丁やってみるか!」 といい

 ながら、自ら計算した坪数におおよその単価 (坪〇〇万円) を掛けて、「〇〇〇万円掛かるが

 ええかな?」 という問いかけに、親父は 「ううん・・・。わかった、それで頼みますわ」 というやり

 とりの後、契約成立となるわけですが・・・。


 
 私が住んでいる地域は冠婚葬祭を重視しているため、和室の通し間 ( 8畳+8畳、あるいは

 8畳+6畳 ) は必要不可欠だと思われていました。これに応接間と呼ばれる洋室 ( ソファが

 対面に置かれ、飾り暖炉の上には金色の置時計、天井からはシャンデリア風の照明器具 )

 が人気で、ほとんどの新居には設けられていたように思います。


 
 親父が決めたことには逆らえませんでしたので、こうした家が数多く建てられていきました。

 親父の自慢の家 (間取りは自分が考えたわけですから) に住んでみて初めて分かるのが、

 家族にとっての住み心地の悪いこと。何しろお客さん重視の家ですから、普段居るところは

 日当たりや風通しが悪く、夜になったら卓袱台を上げてそこに家族全員の布団を敷かなけ

 ればならなかったのです。


 
 時代も移り変わり、いつの頃からか親父の尊厳は失われていったように思います。

 男尊女卑から男女平等へと叫ばれ、今は草食系男子とか肉食系女子と言われるまでに、

 世の中は変化しています。こと住宅業界に至っては、私が記憶するところバブルが弾けて

 主人の立場が弱くなってからというもの、家を守る奥様の意見をこれまで以上に重要視=

 女尊男卑?のケースが増えてきたのではないでしょうか。



 私は、決してこうした変化を避難するわけではありません。むしろ、家そのものを家族が

 楽しむ場であるという視点で考え直してみることは、大切だし大歓迎です。

 家が新しくなれば、キッチンも食卓も家電品も綺麗に揃えたい気持ちは分かります。

 子供の将来を考えて、収納を充実させ、日当たりのいい部屋を用意するのもいいでしょう。

 ただその前に、それぞれの居場所を用意してもらいたいと思うのです。



 各人にとって居心地のいい場とは、何なのか?

 孤独を好む人、狭い場所が好きな人、家族の声が聞こえていたい人、皆それぞれです。

 それは陣地の取り合いではなく、共有する方法もあるはずです。

 一度、家族で話し合ってみたらいかがでしょうか?


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by mura-toku | 2010-05-13 11:03 | 建築

名古屋・Bio森の家


 今年の冬に竣工した 『Bio森の家』 は、名古屋の住宅地に溶け込むように建っています。

 特に意識したわけではありませんが、外観は旧東海道沿いの有松の民家を思わせるような

 仕上がりになりました。


 
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 道路に面した位置に2台分の駐車スペースとアプローチを配し、家本体をセットバックする

 ことで、周囲に威圧感を与えないように配慮しました。

 向かって右側の木格子引戸は奥の庭への出入り口、左側の同じく木格子引違戸は玄関へ

 通じる門扉になっています。


 
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 玄関はギャラリーを兼ねた空間で、自然光と明かりの採り方に気を配りました。

 誰もが気持ち安らぐ雰囲気に包まれた、優しい表情の玄関です。


 都市部に建つ住宅のひとつの姿として、 新しい『Bio森の家』 は名古屋に誕生しました。

 準防火地域内という密集地の中で、燃えにくく高性能の家は、木でつくられています。


 住まい手のOご夫妻からは、「想像していた以上の出来映えに大満足!周りが建て込んで

 いるのに光がたっぷり入ってきて、風も通り抜ける。本当に、毎日が気持ちいい!!」 と、

 大変恐縮なお言葉をいただきました。

 こちらが考えた意図を汲み取っていただけることは、設計者冥利に尽きるものですね。
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by mura-toku | 2010-05-12 11:27 | 建築

伎倍の森コミューン


 このたび、地元の工務店と4区画の分譲地をコラボレーションすることになりました。

 場所は、浜松市内では人気の高い 『きらりタウン』 です。

 半田山に社を構える(株)アトリオのH社長からお話をうかがい、その足で現地を訪れた際に、

 わたしは森をつくろうと思いました。


 
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 かつては美しい山里であったはずのところが、住宅地に転換したとたん、無味乾燥な家々が

 建ち並ぶだけの町に変貌してしまっているのを目の当たりにすると、何とも許しがたい気持ち

 になります。せめてこの4区画だけでもという想いで、互いの家がプライバシーを保ちながら

 生活を楽しめる、森の中に埋もれるようなプランを計画してみました。


 
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 現地には、このような看板が立っています。(この価格は一番高い土地の場合です)

 興味を持たれた方は、(株)アトリオさんのHPをご覧下さい!
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by mura-toku | 2010-05-06 15:36 | 建築