静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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<   2008年 11月 ( 9 )   > この月の画像一覧

先日、『浜松・川望の家』のオープンハウスを開催した。
肌寒い日にもかかわらず、遠方からの方も含め多くの皆様に見学していただき、素直な感想
を寄せていただいた。
その中の一部を紹介すると、「60坪強の敷地なのに、車4台と家を配置し、庭も広く取れているので驚いた。」、「川が見える眺望を活かした設計だ。」、「とても29坪とは思えないくらい広く感じる。」といった具合で、概ね好評であった。

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これから家を建てようと検討中のあるご夫妻は、細かいところに至るまで念入りに見学をされ、気が付けば2時間を超える時間を要していたり、子供たちは探検気分で家の中を楽しく走り回る様子が見受けられた。
取り分けリビングの階段と黒色に着色された壁面には多くの方が興味を示され、どうしてこう
いう造り方をしたのかとか、この色にした理由はといった質問が相次いだ。
これらを含め、また後日改めて解説をさせていただきたいと思う。

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by mura-toku | 2008-11-17 18:51 | 建築
どの家でも、玄関は大切な場であるように思う。
その家の品というか、特徴をどこかに感じられる空間であるからだ。
その先の世界がどう展開しているのか、この家の住人はどのように住まおうとしているのか
といったことを、ついつい考えてしまう。

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川望の家の玄関から正面を見た写真である。

手前の階段を数段上がった先に、リビングが広がっている様子がよく分かる。

向こうに見える階段は透けていて、空間に溶け込んでいる。

右手の壁は空間を引き締めるため、黒色の着色を施している。

狭い空間を通っていくことで、奥の吹き抜け空間は想像以上に広く感じる。


それほど、玄関という場は家の中でも重要な位置づけなのである。
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by mura-toku | 2008-11-11 19:05 | 建築
家を計画するときに、『土地のポテンシャルを活かす』という言葉を聞いたことがありますか?
たとえば、家の前に公園の木々が見えるとか、遠くに〇〇山が望めるとか、水田を渡ってくる
風が吹き抜けていくといった、その土地ならではの潜在能力 (美味しいご馳走) のことを我々はポテンシャルと呼んでいます。
これとは反対に、周りを家で囲まれていて日が当たらないとか、冬期間突風がまともに直撃
してしまうとか、豚舎の匂いがたまらなく臭いといった、避ける必用のある悪条件も、多かれ
少なかれあるのだろうと思います。
実は、こうした様々な条件を整理しながら家の設計を考えるという行為は、家がその土地に
固着する以上、とても大切なことなのではないかと私は思います。

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川望の家は、文字通り川が望める高台に建っています。
この眺めはこれから先も変わることがなく、日常の疲れを癒してくれることでしょう。
右手方向には、町内の花火や遠くには富士山も望むことが出来る、絶好のロケーションを
持ち合わせた土地なのです。
こうした場をつくることが、私たち設計者の仕事といっていいのかもしれません。

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左の写真はこの土地のもうひとつのポテンシャルを活かして計画した、タイヤ収納庫です。
道路から土地が一段上がっているため、道路とほぼ同じレベルで冬タイヤを収納する場所を設けてみました。
正面下部のアルミ製建具の中がその場所、上部がトイレ、左手が玄関で、その上は川を望むバルコニーという構成です。
この家は、今週の土曜日にオープンハウスを開催します。
詳細は、http://www2.wbs.ne.jp/~muratoku/の近況報告のページをご覧下さい。
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by mura-toku | 2008-11-11 10:52 | 建築

ほとばしる汗!

来たる11月22日(土)PM6:30(開場は6:00)から、浜松市福祉交流センターホールにて 『ナース・コール』が上演される。
この芝居は、浜松で50年以上活動を続けているアマチュア劇団〝劇団からっかぜ〟によるもので、今回が通算248回めの公演となる。
以前(といっても、20年以上も前)少しだけこの劇団に所属していたことから、今回こともあろうに突然のオファーを受けた。
決して配役にピッタリの役者を探していたわけではなく、総勢17名出演する舞台の頭数を揃えなければという事態に、急遽白羽の矢を立てられてしまったのだ。
昔の知り合いのKちゃんから 「ちょい役もあるので、よかったら2人で出演して欲しいんだけど」という甘い誘いに、今思えば乗ってしまったというわけである。
昨年から本調子でない利枝子さんも、久しぶりに大きな声を出して頑張ってみるかということになり、2人でせっせと稽古場に通う日が3月から続いている。

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ウイルスの心配をしている患者Oに対し、毅然とした態度でその場を乗り切ろうとして奮闘す
るナースたちの様子を描いている稽古場のワンシーン。
左側のナース(H.K)と行動をともにしている右側のナース(S.K)が、私のパートナー。
大きいマスクを着用しながらの発声は、想像以上にエネルギーを使うらしい。
(ちなみに、私は一番威張っている内科部長の役なので、何も着けずとても楽ちん)
肝心の芝居の内容は、未知のウイルスに立ち向かう、医療スタッフたちの愛と連携の物語と
いうことになっているが、現代社会が抱えている医療問題の中に笑いあり涙ありを加えた、
大変面白い構成で全編が出来上がっている。
皆さん、よろしかった観に来てください!
チケットは私または劇団からっかぜ、チケットぴあでも扱っています。
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by mura-toku | 2008-11-10 17:13 | 趣味

Bio森の家

先日、私の地元浜松で仕事をされている 『入政建築』 の完成現場を訪問した。
以前紹介したように、この住宅はかれこれ1年半の時間を掛けて、MOON設計の村田さんの
協力の下、独自のいりまさスタンダードハウスを構築してきた集大成の賜物である。
一昨日から昨日にかけて、『入政建築』 主催の完成見学会が行なわれた。
あいにくの天候にもかかわらず多くの来場者が参加され、皆さん熱心にこの家の説明を聞き
ながら納得した面持ちで会場を後にしたようだ。

実は、この取り組みには影の仕掛け人がいる。
写真左側がその人、(有)小池創作所の小池一三さんである。
私が社会人1年生からのお付き合いなので、もう30年以上にもなる。
『入政建築』 の新野社長とは昔、小池氏とともに同じ職場に勤めていたということもあって、
今回このようなお手伝いをさせていただくことになった。

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住まいに関するありとあらゆることを、提案ならびに紹介しているwebサイトがある。
住まいネット新聞「びお」がそれであるが、この中のひとつにスタンダードハウスの取り組みが
掲載されている。
建築家4名による、それぞれオリジナリティーに溢れた提案型住宅になっているので、興味の
ある方はhttp://www.bionet.jp/をご覧下さい。
ちなみに普段の小池さんは、近くにあるものを何でも遊び道具にしてしまう、とても愛嬌のある
人でもあるんですよ。(何をしようとしているんですかね?)

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by mura-toku | 2008-11-10 11:58 | 建築
間もなく竣工を迎える「浜松・川望の家」。
今回は、外部に使用した仕上げ材について解説したいと思います。
なかでも外壁は一番目に付くところ!
浜松では初お目見えの 『bioシェル(ほたて貝殻入りの左官材)』 が、眩しいくらいに
輝いて見えます。
これまでは、室内の壁や天井に 『ほたて漆喰壁(内装用塗り壁材)』 を事務所の定番
として使用してきましたが、外での使用は初めてです。
最近注目されつつある遮熱性も期待されるこのbioシェルは、左官職人の気合が入っ
た仕事のおかげで、想像以上の仕上がりとなりました。
太陽光が当たるとキラキラと輝きますので、ご覧になりたい方は午前中がお勧めです。

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もうひとつの外壁が、国産の杉板です。
木はすぐに傷んできたり火災の心配があったり、いざ使おうとすると躊躇してしまうこと
もあるのではないでしょうか。
使用するにあたっては当然こうしたリスクはつき物ですが、やはり自然材料(特に木材)
はこれを何倍も超える魅力を持っています。
一口に杉材といっても、当然ながらピンからキリまであるわけで、外部に使うなら丸太
の芯材の赤身のみを板材に加工し、環境に配慮した水性塗料を塗るのが良いでしょう。
耐久性を考慮するなら、水の切れがよい竪張りにしておけばなお安心です。
また、木製の手摺も外部に使用する場合は、注意が必要です。
材料の程度や大きさ、水の切れ、乾燥状態の有無は言うまでもありませんが、写真の
ように下から見上げたときにどの程度見えるのかも、一緒に考えておきましょう。
近づいたり離れたりした時に、見え方がどう変わるのかを確認するのも面白いのでは。
「浜松・川望の家」の見学については、http://www2.wbs.ne.jp/~muratoku/
をご覧下さい。

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by mura-toku | 2008-11-07 18:58 | 建築

東からの訪問者

昨日、久しぶりに横浜から仕事仲間が来浜された。
昨年から、地元の工務店〝入政建築〟と一緒に独自のスタンダードハウスを構築し、
ようやくその第1棟めが完成したものを見に来られたのである。
MOON設計の村田さんといえば、業界では知る人ぞ知る有名人で、なんとはるばる
鹿児島まで毎月仕事で通われるほど超多忙の中、わざわざお越しいただいたのには
訳がある。
実は、彼女(写真右側)にもこのプロジェクトに最初の段階から参加いただいていて、
彼女無しではこのスタンダードは成立しなかったのだ。
大変分かりにくいのかも知れないが、私と同じ設計事務所を主宰されていながら、
手掛けられる仕事はまったく異なっている。
多くの事務所は建主からの委託を受け設計の仕事をするのだが、彼女の場合はその
システム(たとえば、ひとつの住宅のルールを決めていく。それは基準寸法だったり、
屋根の角度だったり、効率のいい仕事を考えたりと実に守備範囲が広い。)を構築して
いくのを仕事にされている。
私にとってはこういうプロジェクトを進めていくにあたり、必要不可欠な相棒なのだ。
今日は、その竣工現場で現場を担当された入政建築の福村さん(写真左側)と工事中
の話に花が咲いていた。
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by mura-toku | 2008-11-07 12:02 | 建築

西からの訪問者

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昨日、「十床の遊」の構造材打ち合わせのため、西日本から関係者が来浜された。
左からコボット(株)の田中さん、(株)サカモトの坂本さん、(協)智頭木材ハウス産業の
中村さん。竣工間際の「川望の家」を見学してもらった。
田中さんとは十数年のお付き合いで、この現場も床材や階段材をはじめ良材を供給して
もらっている。坂本さんは鳥取県の智頭というところで、地元の杉材を中心にやはり良材
を扱われている。中村さんはその良材を加工される代表の方で、今回が初顔合わせ。

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その後、自宅「遠江・奏庵」を見学してもらった。
田中さんには、設計段階から我がことのように親身になってもらい、本当にありがとう。
皆さんの協力があったからこそ、時間が経つにつれ本物の木の味が出てきているのを
毎日実感しています。『木って、やっぱりいいものですよね』
ちなみに写真左の坂本さんが標準身長で、家が小さいわけではありません。

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最後は、事務所に戻って本日のメインイベント「十床の遊」の打ち合わせ。
手前の構造模型と図面をにらめっこしながら、延々3時間近くの長丁場となりました。
打ち合わせも終盤に近づき少々お疲れ気味の様子ですが、実に中身の濃い内容の話
が出来たと思います。左端の水﨑棟梁にも参加いただき、皆と思いが共有できました。
遠方から日帰りで来られて、さぞかしお疲れでしょう。本当に、ありがとうございました。
今度は、我々が建主と一緒に産地を訪れます。皆さん、期待していますよ~
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by mura-toku | 2008-11-06 11:07 | 建築
来たる11月15日に、浜松市内でオープンハウスを開催します。
夫婦共働きの若い世代の家族が住む家です。
市内では平均的な60坪強の敷地に、延べ床29坪(4つの個室とDK、吹き抜けのある広い
L、2つの大きなロフト)の家を実現しました。
小さい家ですが見所は満載!というわけで、これから数回に分けて解説をしたいと思います。

まず目を引くのは、外観です。片流れ屋根と生成り色の外壁に、全面板張りの箱がドッキン
グしたコントラストがこの家を特徴付けています。
たとえ住宅であっても、町や社会に対しては長い目で見れば資産のひとつであることに変わ
りありません。
控えめでありながらもひとつの主張を持った顔であることが、自分の住む町を生き生きとさせ
ることに繋がるのではないでしょうか。

写真の右手には川が流れています。その川の流れを感じながら、夏には花火が見れるよう、
大きなバルコニーを道路に向かって張り出させました。
高台の立地条件は、風が1年を通して強いことです。家の通風は、最初から計画的に窓の配
置をおこなえば申し分の無い風が家の中を吹き抜けていきます。

これに対し、冬の強い季節風は厄介です。この土地は、台風並みの強風が予測されました。
この風を右から左へ吹き流す目的で、屋根の角度や向きを決定しています。
気持ちのいい秋風を体感しながら、川の流れをご自分の目で確かめてみてください。
この見学会の詳細については、http://www2.wbs.ne.jp/~muratoku/をご覧下さい。
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by mura-toku | 2008-11-05 11:23 | 建築