静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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カテゴリ:建築( 207 )

 
 昨日の猛烈な集中豪雨から一転、今日は30度を超える真夏日になりました。

 ここまで寒暖の差が激しいと、体調を整えるのが大変ですね。

 皆さん、くれぐれも風邪など引かぬように気を引き締めていきましょう~




 〝浜松・彩庵〟では、屋根に当たった太陽熱(空気)を床下に送り込み、家全体を

 暖めるソーラーシステムを導入しています。

 これにより、家の中の温度差がかなり小さくなるため、真冬でも部屋を仕切らずに

 暮らすことができ、とても快適です (遠江・奏庵も同様のシステムを導入)

 夏の間は、屋根の熱気をFANで強制的に排気してくれるので、閉め切った家に

 帰ってきたときのようなムッとした感じは無く、空気がさらっとしています。




 
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 写真では分かりづらいかもしれませんが、2階の屋根全体がこのシステムの集熱

 部分にあたります。

 このあと、屋根が葺かれ、頂部に強化硝子が載れば、集熱が完了します。




 
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 2階の屋根裏を見上げたところです。

 写真上部の中央だけ天井が開いていて、その先に光って見えているのが熱を集めて

 くる心臓部の部品です。

 この家にはロフトを設けていますので、ここにはこれらの機械や送風ダクトが納まり、

 残りは普段使わない季節用品等の収納に利用しています。




 今月28日(土)に、この現場を開放します。

 興味のある方は、ふるってご参加下さい。

 詳細は後日HPにアップしますので、お楽しみに~
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by mura-toku | 2012-07-04 14:29 | 建築

 天気は下り坂に向かっているようですが、今日は朝から爽やかな風が吹いていて

 少し肌寒いくらいに感じられますね。

 そんな中〝浜松・彩庵〟の現場は滞ることなく、順調に工事が進んでいます。




 
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 屋根、外壁、窓の位置が明確になり、全体像がはっきり分かるようになってきました。




 
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 こんな梅雨の季節には欠かせない軒下空間は、今回もたっぷり確保しています。

 雨が降っていても開けられる窓があるのは、生活する上でとても便利ですね。

 軒下でない窓も位置や開き方を考えて、極力雨が降り込まないようにしています。

 写真の骨組み下部に見える白い部分は、防蟻用の塗料が施されていて、いつも

 使用している無農薬の製品です。




 
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 ホウ酸が主成分のこの製品は、上棟前の土台据付からスタッフが現場に常駐し、

 後からでは塗ることが出来ない材のジョイントや加工穴に至るまで、骨組みの下部

 全てを塗ることが出来る優れものです。

 


 
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 これは骨組みとなる構造材を手加工するときの場面ですが、現場用に特別描いた

 施工図 (大工や職人に設計の意図を伝えるために描くもので、工事前に作成した

 図面より詳細な内容をスケールアップして表現する) を見ながら、棟梁と打合せを

 行っています。この後この図面を見ながら、実際に使用する柱を選定していきます。




 
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 ここでは最終的に室内に見えてくる柱なので、木肌・色合い・節の具合を考えながら

 一本一本適所にあてがっていきます。

 同じ空間で柱の表情に違いが出ないようにするのは、思った以上に大変です。

 時には棟梁や材木の専門家の意見に耳を傾け、ようやく柱の選定が決まりました。




 この現場の公開を、7月28日(土)に行います。

 工事途中ですので、仕上がったら隠れてしまう箇所が全て見られます。

 案内詳細は近日中にHPにUPしますので、お楽しみに~

 

 

 
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by mura-toku | 2012-06-28 15:12 | 建築

 今日の浜松は日中30℃を越え、真夏日を記録しました。

 吹く風は湿り気を含んでいて、肌にまとわり付く感じでしたね。

 梅雨明けはまだ先ですが、今年も厳しい夏がやってくるのでしょう。




 浜松・彩庵は、順調に工事が進んでいます。

 天気と相談しながらの工事は神経が磨り減りそうですが、どうにか屋根を葺く

 段階まで近づいてきました。
 
 今回は、骨組みに用いられている梁についてスポットを当ててみたいと思います。

 
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 これは、2階の屋根にあたる部分の骨組みです。

 三角屋根の下で水平方向に走っている材が、梁と呼ばれているものです。

 よく見ると養生用の紙が巻いてありますが、これは工事中に傷や汚れが付かないように

 材を保護していて、最終的には室内に見えてくる重要な化粧材となります。




 
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 こちらは、骨組みを組む(つまり上棟)1ヶ月ぐらい前に製材所へ出向き、1日掛けて

 梁材の仕分け作業を行っているところです。

 構造図面を見ながら、部屋から梁がどの面に見えるのかを把握し、木肌・色合い・節の

 調子等のバランスを考えていきます。

 


 
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 一方で、木材に含まれている水分についても機器を用いて測定していきます。

 いくら綺麗な表情をしているものでも、基準に沿わないものは用いません。




 
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 そして候補の材を再度目視しながら、割れ・抜け節・曲がり・虫穴に気を配ります。

 長材を短くカット出来るときには、どの部分を見せていくかも重要な選択になるため、

 棟梁や材木の専門家の意見を聞きながら決定していくことも、しばしばです。

 


 この工事中の現場を7月28日に公開する予定で、準備を進めています。

 詳細については決まり次第HPに掲載しますので、今しばらくお待ち下さい。

 次回は、柱についてお話をさせていただく予定です。



 
 
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by mura-toku | 2012-06-22 16:45 | 建築

 今年の梅雨は、気温の変動が激しいように感じます。

 朝夕の涼しさは歓迎ですが、日中の気温の高さには体が参ってしまいますね~

 夏はまだまだこれからだと言うのに、早くも梅雨バテがやってきそうです。




 「浜松・彩庵」 の工事が順調に進んでいます。

 
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 敷地は郊外に位置していて余裕があるので、屋根を大きく伸ばしています。

 正面に見える下屋(1階の屋根)が、訪れる人を優しく迎え入れてくれるように

 屋根の勾配や大きさに配慮しました。




 
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 南東から見た外観です。

 敷地が東西方向に長いため、前室南向きのプランが実現しました。




 
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 1階の室内です。

 柱・梁・土台に使用している木材は全て4寸(12cm)巾で、2階の床を支える

 梁材は高さ1尺(30cm)のものを全周回して、骨組みを固めています。

 ちょっと分かりにくいですが、左側の柱や梁に貼ってあるシールに注目!




 
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 そのシールはこれです。

 浜松市と静岡県の両方から、地元の構造材を使用した証として、このシール

 が貼られることになっています。

 こうした制度を利用することで、建主の負担が軽減できるのは嬉しいことだと

 思いませんか?




 この住宅、実は建主のご好意で来月に〝構造見学会〟を開くことになりました。

 地元材に触れながら無垢材特有の香りを楽しむ、絶好の機会です。

 詳細は追って発信しますので、もうしばらくお待ち下さい。

 

 
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by mura-toku | 2012-06-15 11:52 | 建築

 光と影!


 6月に入ったと思ったら、急にムシムシしてきましたね。

 今年も、1年を通して最もいやな季節が近づいてきました。

 私が住む浜松は、来週にも梅雨入りの予報が出ています。




 映画〝テルマエ・ロマエ〟のCMに登場する平たい顔の人たちは、紛れもなく

 我々日本人ですが、柔和な顔立ちゆえに裏表がなさそうで、初対面でも安心

 した印象を与えてくれているような気がします。

 人間に限らず動物も同じかなと思うのは、私だけでしょうか。




 
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 でも、建築は違うと思います。

 必要な部分には光を当て、そうでない部分には影をつくる。

 そして、雨を防ぐための窪みを設けてみたい。




 
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 夜の明かりも同様に考えます。

 明暗を意識的につくることにより、空間が生き生きしてくるのです。

 家族が明かりの中に包まれる暮らしを想像すると、家は楽しく思えるものです。

 


 家は、彫りの深い顔が魅力的なのではないでしょうか・・・。
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by mura-toku | 2012-06-01 17:42 | 建築

 設計の仕事2!


 明日の上棟に向けて、早朝から事務所スタッフは現場に張り付いています。

 事務所設立から早いもので16年になりますが、この仕事はこれまで一度も

 欠かしたことがありません。

 最近の現場はプレカット加工 (木組みデータをコンピューターに入力し、それ

 を機械が自動加工していく) が主流なので大きな間違いは少なくなりましたが、

 それでも不測の事態に備えていなければ現場は止まってしまいます。

 どんな現場でも完璧に進むことは稀ですので、設計事務所にとってこの仕事

 は必須だと思うのですが・・・。




 構造材を現場で組み上げていく作業のことを〝建て方〟と言いますが、実は

 ここに至るまでの仕事もなかなか大変なのです。

 コンクリート基礎にボルトの位置を指示するための詳細図面(こうした詳細図

 を以下、施工図という) の作成、コンクリート基礎の骨になる鉄筋の組み方を

 チェック、コンクリート基礎に使用する材料の仕様書や品質保証書等の確認、

 生コンクリートの打設状況の確認、木組みや上棟に絡む箇所の木工事関係

 の施工図作成、構造材の水分率測定と目視による木材の仕分け、基礎完成

 後に土台を据え付けながら防蟻材を塗布等々・・・。

 何もここまでと思われるかもしれませんが、工事を監理する立場として当然

 のことをさせていただいているに過ぎません。




 
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 また、この続きは26日に行われる〝ライフスタイル・リノベーションセミナー

 にてお話ししますので、よろしかったらご参加下さい!



 
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by mura-toku | 2012-05-24 18:24 | 建築

 設計の仕事1!


 「そろそろ、家を持とうかな?」 と考えたとき、皆さんはどこに足を運びますか?

 一戸建ての場合、ネットで下調べをしてから、住宅展示場内に建っているお目当て

 のモデルハウスか、チラシを見て気になっている住宅会社の完成見学会といった

 ところでしょうか。

 最新の設備が導入され、まるでドラマのワンシーンに登場するようなピカピカの家を

 体感し、すっかり気分が舞い上がっている自分を感じたことはありませんか。

 そんな時に、〝土地の図面をいただければ、プランと見積りをさせていただきますよ〟

 という甘い言葉が掛けられ、ついついその気になってしまう人も・・・。



 

 家は、

 安ければいいのでしょうか?

 強ければいいのでしょうか?

 広ければいいのでしょうか?

 省エネならいいのでしょうか?

 カッコ良ければいいのでしょうか?




 
 家づくりとは、そんな簡単なものではありません!

 住まい手が求めている理想の家に対し、設計者はあらゆる角度から、そこに合うたった

 ひとつの家を掘り下げていきます。

 それは、与えられた土地に足を運び、五感を働かせて地味を正確に読み取ることから

 設計の仕事が始まります。

 周囲の影響で日陰になる場所はあるか?気持ちいい風はどこから吹くか?隣家の庭の

 緑はどの方向に見えるか?隣家の位置(窓も)は?耳にしたくない騒音はどこから聞こ

 えてくるか?鼻につく嫌な匂いの元は?土地の水はけは?地盤の状況は?などなど・・・。

 とてもここでは書ききれないくらい、土地だけでも相当な調査(仕事量)が必要になります。

 これに住まい手側の膨大な要望をコントロールしながら、大切な予算調整をしていくのも 

 すべて私たちの仕事というわけです。





 
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 設計という仕事は、その住まい手が追い求めているものを一緒に探り出し、エゴにならない

 形として地域に溶け込ませ、住まい手が豊かに暮らせることを実現するものだと思っています。

 この続きは、今月開催される〝ライフスタイル・リノベーション セミナー〟でお話します。

 興味を持たれた方は、こちらも合わせてご覧下さい。



 
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by mura-toku | 2012-05-11 18:09 | 建築

 聖オルバン教会!


 JIA(日本建築家協会)静岡地域会主催による〝建築ウォッチング〟に

 参加してきました。

 今回は 「東京の教会を訪ねる」 と題して、56年の時を刻む木造教会から

 近作までを一日で巡る見学ツアーです。

 早朝、静岡駅に集合した一行は、バスで一路東京へ~




 
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 東京タワーの近くにあるこの教会は、建築だけでなく看板デザインも大変

 慎ましく、暖かいものに感じられました。




 
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 右に見えるのが聖オルバン教会で、1955年(昭和30年)に建てられました。

 設計は、チェコ生まれの米国建築家アントニン・レーモンドによるものです。

 1966年に、道路拡張のため後方へ4mほど建物をずらしているとのこと

 でしたが、その影響は全く見られず、今でも元気な姿を見ることができます。

 ちなみに、左奥に建っているのが建築家・香山壽夫設計の聖アンデレ教会です。




 
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 この絶妙なプロポーションは、言葉では伝えにくいものですね~

 多くの人々を招き入れる、優しく包み込む、暖かい気持ちになれる、そんな

 雰囲気を醸し出しているエントランスです。

 簡素な木組み(この教会は木造なんです)に煉瓦の組合せは、実にいい!




 
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 おおらかでいて、とてもヒューマンな空間が広がっていました。

 当時与えられた建築費が2万3千ドル(およそ800万円ぐらいでしょうか?)

 との理由で、「普通丸太の皮を剥いて紙やすりを掛けただけの材料を、日本の

 技術で組み上げた。」 とレーモンドは記していますが、かえってこの選択が

 教会の質感を高めたのではないでしょうか?




 
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 細い丸太だけを用いて大空間を構築する発想も素晴らしいと思いますが、

 この複雑な木組みをいとも簡単に造り上げてしまう日本の大工技術の高さ

 も、目を見張るものがあります。

 高価な材を用いなくても、見るものに感動を与え続ける建築があるんだと、

 あらためて感じ入った一日でした。
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by mura-toku | 2012-04-26 11:41 | 建築

 先月、東京ビッグサイトで開催された〝LEDライティングショー〟。

 新しい技術が導入されてから、照明の世界は目まぐるしく進化しています。

 その最新技術を学びに、足を運んでみました。




 
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 平日というのに、会場内は大盛況!

 注目のブースは、どこへいっても混雑していました。

 明かりこそ、「百聞は一見にしかり」 ですからね~




 
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 最近は、屋外の照明にもLEDランプが用いられてきています。

 明かりの雰囲気は他のランプと比べても、全く遜色ありません。




 
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 屋外の壁などに当てるスポットタイプも、光の質がかなり向上してきています。

 色温度(色の暖かさや冷たさを数字で表わす)の巾も充実していますね~



 
 
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 LEDライトの弱点のひとつは明かりの角度が狭いことですが、これを広く

 するタイプが開発されていました。

 これなら天井付近にも光が拡散して、程よい明かりになることでしょう。




 
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 昔ながらの裸電球を楽しみたい方には、このクリア電球がお勧めです。

 なんとも、レトロな雰囲気が漂ってきそうです。




 
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 あるメーカーは、小型であるLEDランプの特徴を活かして、究極のスリム

 ペンダントを発売する予定です。

 空間構成を考える上で、照明器具の存在をなるべく消したいと思っている

 私にとっては朗報で、近い将来光源が分からない器具も開発されるような

 予感を感じた1日でした。






 
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by mura-toku | 2012-04-23 16:23 | 建築

 〝起り屋根〟の魅力!


 屋根が、手前(水下)に向かって緩やかなカーブを描いている形状を

 建築用語で起り(むくり)と呼んでいます。

 建築の表情が優しく、気持ちが和んでしまうのは、日本建築の美に

 魅せられてしまうからなのでしょう。




 
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 滋賀県の街道に見られる、瓦葺きの町家です。

 絶妙なプロポーションは、前を通る人に配慮したからなのでしょう。

 古美てもなお存在感が際立つ、そんな建築を求めていきたいものです。




 
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 屋根の魅力を追求すべく、チャレンジしたのが 「遠江・奏庵」 です。

 いつまでも自分たちの町が、少しでも潤い続けられたら・・・。

 そんなことに思いを馳せながら、今日も屋根のデザインに励んでいます!



 
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by mura-toku | 2012-02-20 17:46 | 建築