静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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カテゴリ:建築( 207 )


 先日は小雨が降る中、オープンハウスに多数の来場をいただき、ありがとうございました!

 大変混雑した時間帯もあり、十分な対応が出来なかったこと、お詫び申し上げます。

 今回は、少し解説をさせていただきながら〝浜松・彩庵〟をご紹介いたしましょう。




 
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 オープンハウスの翌日に、無事引渡しが行われました。

 当日は雲ひとつない快晴に恵まれ、光と影のコントラストが美しく感じられるから、

 建築とは不思議なものですね。

 東西方向に長い敷地の特徴を活かし、間口を最大限広く確保しています。

 1階の中央には奥行の深い木製デッキを設け、その上には雨が降り込まないように

 大きな屋根を掛けてみました。(オープンハウスの時も、デッキは濡れていません)




 
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 西側から見た玄関へのアプローチです。

 駐車スペースを4台分確保し、その中央を斜めに横切るように天然石を飛び石風に

 敷いてみました。こうすることで、緊張感が和らぎ奥行も感じられるようになります。

 2階の窓には、日射を制御するためのアルミ簾を掛けています。

 実際の雰囲気は視線の制御も出来るようで、一石二鳥の感じを受けました。




 
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 案外好評だったのが、1階東側に設けた物干し場でした。

 南面の東寄りに木格子が斜めに設けてあったのですが、この奥がそれなのです。

 外部からの視線を適度に遮りながら、雨に濡れず風通しを確保するにはどうすれば
 
 いいのか?ひとつの解として、見出せたのではないかと思います。




 
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 来場された皆さんが上ばかりを眺めていたのが、この吹抜け空間でした。

 写真では吹抜け上の天井が写っていませんが、ここは天井の高さが一番高い所で

 4.5mもあります。

 通常でしたら、暖房機器をフル回転しなければ寒くて居られませんが、当日は無暖房

 でも室温は22度で、快適な室内環境になっていました。

 前日まで、床下に蓄熱された貯金のおかげで室温が下がらなかったのは、木質繊維

 断熱材
の性能の高さを証明してくれたからに違いありません。




 
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 もうひとつ好評だったのが、この食堂でした。

 驚くことなかれ、この食堂の天井高さは1.8mです。

 数字だけ聞けば低いと思われる高さですが、食卓に座るとちょうど良いと感じてしまう

 から、建築は面白いですね~

 障子を通して入り込む柔らかな光も、一役買っているのかも知れません。




 建築は、三次元の世界です。

 いくらプランが良く出来ていても、健康や環境に配慮した自然素材を用いていても、

 性能の高い断熱性や気密性を確保していても、素敵な家になるとは限りません。

 住まい手の心理を読み取り、落ち着きや安らぎ、広がりや抜け、交わりや遮り等々を

 設計で表現することが、建築家の責務なのではないでしょうか。

 それには、百聞は一見に如かず!できれば、実物を見ることをお勧めします。

 

 
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by mura-toku | 2012-11-28 18:43 | 建築

 〝浜松・彩庵〟の現場は、オープンハウスに向けて準備が着々と進んでいます。




 
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 西側正面の外観はほぼ完成し、手前のアプローチやパーキングの仕上げを

 残すのみとなりました。

 大きく張り出した2階屋根、重心の低い1階下屋が、この家の見所のひとつです。




 
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 初めて公開する南東側の外観です。

 2階の屋根頂部には、太陽熱利用のための強化ガラスが載っています。

 屋根面によって暖められた空気を床暖房や換気に利用するソーラーシステムです。

 角度が付いた木格子と金属板の組合せが、この家を個性的に表現しています。




 
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 大きな吹抜け空間のリビングから、ダイニング・キッチンを見たところです。

 無垢の床・壁、漆喰の壁・天井のみで構成されたシンプルなデザイン。

 窓の内側には、断熱性と透光性を兼ね備えた紙貼り障子を建て込んでいます。




 
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 ダイニングからリビングを見返したところです。

 吹抜けに面した壁面の一部を着色し、空間を彩ってみました。

 写真では、広さや高さ、明るさやテクスチャーを伝えることに限界があります。

 ましてや、自然光の入り方や風の流れ方、人間を包み込むような安心感や遠くまで

 視線が抜ける開放感などは、体感して初めて感じるものではないかと思います。

 興味を持たれた方は、11日(日)のオープンハウスに足を運んでみてください!

 

 
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by mura-toku | 2012-11-07 17:37 | 建築

 特集:村松篤の仕事!


 このたび、雑誌〝建築ジャーナル11月号〟に弊社の特集を編んでいただきました。

 過去35年にわたる設計活動の中で、エポックな仕事を軸に13作品が掲載されていて

 現存していない建築の貴重な写真も見ることが出来ます。

 


 
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 トップページは、2003年竣工の 遠江・奏庵です。

 これまでの住宅設計を、さらに掘り下げるきっかけになった仕事で、今後追求していく

 大きなテーマも見出せました。




 住宅に限らず、モデルハウス、事務所、診療所、保育園などが、豊富な写真によって

 紹介されています。

 現在、九州・沖縄以外の書店 (建築専門書籍が置いてある大型店) に並んでいます

 ので、ご一読いただければ幸いです。

 
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 11月3・4日(土・日)に浜松市総合産業展示館にて開催される〝遠州バザール〟で、

 この雑誌の特別販売をいたします。『水﨑建築』 のブ-スまでお立ち寄り下さい!



 
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by mura-toku | 2012-10-30 14:54 | 建築

 先週、町の工務店ネット主催の 「2012夏の学校」 へ行って来ました。

 昨年から関わっている〝チームおひさま〟の一員として、現在取り組んでいる

 『 びおハウスM 』 の進捗状況を発表するのが目的です。

 ちなみに今年は福岡県の北九州市が会場でしたが、140名を超える参加者が

 全国から結集しました。




 
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 『 びおハウスM 』 は、これまでに7棟が進行中または竣工しています。

 ここでは、実施例の一部をご紹介したいと思います。




 
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 浜松市内に竣工した 『 びおハウスM003 』 の見学会風景です。

 区画整理された住宅地に建てられたこの家は、個性的な外観が目を引きます。




 
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 駐車スペースとの結界を板塀にし、そこまで広い木製デッキで仕上げました。

 ここまであれば、部屋の延長として有意義に活用できるのではないでしょうか。

 左手前の植栽コーナーは、下草や花が咲く木々に囲まれた里山になっています。




 
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 愛知県西尾市で進行中の 『 びおハウスM001 』 です。

 現場シートに覆われて全貌が分かりにくいかと思いますが、来月完成に向けて

 工事は順調に進んでいます。




 
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 静岡県富士市で進行中の 『 びおハウスM010 』 です。

 30坪弱の小住宅ですが、収納量充実のプランが魅力的です。

 こちらは11月の完成予定ですが、寒冷地並みの性能確保のため、数多くの

 チャレンジをしていますので、乞うご期待と言っておきましょう。




 
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 最後は、北九州市でこれから着工する 『 びおハウスM006&007 』 です。

 文教地区の傾斜地に、連棟住宅を設計してみました。

 清水の舞台を想わせるスカイデッキと、そこから顔を出す木々の緑が、この家の

 特徴といえるでしょう。




 今後も出来る限り情報を提供していきますので、お見逃しのないように!
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by mura-toku | 2012-09-13 18:00 | 建築

 今朝は、無風・高湿度・曇天で不快指数がかなり高いと感じましたが、日中は青空が広がり、

 多少風も吹いているので、まだましかな~と思いきや、温度計は34度を示しています。

 今日も暑い一日ですね。




 それでも、現場は動いています。

 〝浜松・彩庵〟は、吹抜け天井の板張りの真っ只中!




 
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 大工職人の頭が天井に着くくらい、抑制された天井高さがお分かりでしょうか。

 全体を見ながら天井の高さを決め、高さが決まったら細部を詰めるという繰り返しに

 よるものですが、いずれにしても完成形を見ないと理解しずらいものですね。

 ただただ、この広い空間を一人で黙々と作業する職人には頭が下がります。




 
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 天井板が張りあがっていく途中の段階を見てください。

 一枚一枚、ひたすら水平に張り続けた結果が、美しい表情に輝いています。

 塗装仕上前なのに、太陽光が反射しているため艶っぽく見えるから不思議です。




 
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 外部も並行して、左官職人による下塗りが完了しました。

 青空に、屋根のラインがくっきりと映えています。

 これから、日を追うごとに出来上がっていく姿を紹介していきたいと思います。
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by mura-toku | 2012-08-30 14:54 | 建築

 厳しい残暑が続く中、〝浜松・彩庵〟の工事は順調に進んでいます。

 外壁には、左官仕上になる部分にラス網が張られ、外観の表情がよく分かる

 ようになってきました。




 
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 1階から2階の窓上まで、薄茶色の地に黒文字が印刷されている部分がラス網です。

 この上に、左官職人が塗り壁材を何度も塗り重ねて、左官仕上の外壁が完成します。

 日本特有の気候 (雨量が多く、寒暖の差が激しい) を考え、屋根で家を包み込むよう

 なデザインを常に心掛けています。




 
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 1階屋根下の窪んでいるところは、木製デッキが張られる予定。

 これだけ屋根が出ていれば、雨の日でも窓が開けられ快適に過ごせます。

 この軒内空間は、暮らす上で欠かせないデザインのひとつと言えるでしょう。

 「夏の強い日射しを遮り、暴風雨から家を守る。一方、丈夫で長持ちする家を考え、

 エネルギー消費の少ない家をつくる
。」 

 これが、我々に課せられている命題なのではないでしょうか!

 
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by mura-toku | 2012-08-17 10:45 | 建築

  「浜松・彩庵」 の体感見学会当日は、想像を絶する猛暑だったことで

 〝木繊維断熱材〟の効果ばかりに参加者の注目が集まりましたが、

 これと同じくらい好評だったのが、今回紹介する木製サッシュです。




 
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 このサッシュの最大の特徴は〝ノックダウン方式〟で、部品を現場で

 組み上げていく点にあります。

 写真は、サッシュ本体を支える木枠やレールを取り付けた段階ですが、

 その部材は細い物ばかりなので、運賃がさほど掛かりません。




 
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 サッシュの窓枠に、ガラスが嵌まる直前の写真です。

 地元の硝子屋が、予め測っておいたガラスをこれに嵌めていきます。

 ちなみに、木枠は全て工場塗装されていますので、耐候性の心配は

 さほどいりません。




 
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 ガラスを慎重に嵌めていきます。

 ペアの1枚ガラスなので、かなりの重量があり、気が抜けません。




 
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 大人3人掛かりで、レールにセットします。

 最終的に、上枠から吊って窓を滑らせていくため、ここでも手順を

 間違えないように慎重に作業を進めなければなりません。




 
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 無事に、2箇所の木製サッシュがセットされました。

 一枚の窓が約2m四方の大きさなので、視界が広くすっきりとした

 印象に仕上がっています。

 思ったよりもこの窓の動きはスムーズで、便利な機能も備えている

 大変な優れもの。

 ご興味のある方は、一度体感なさったらいかがでしょう~

 

 

 
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by mura-toku | 2012-08-06 14:59 | 建築

 浜松は今日も朝から蒸し暑い天気で、気温は32度を記録しています。

 そんな中、〝浜松・彩庵〟の現場は今週末に行われる見学会に向けて、

 職人一同汗を流して黙々と作業を進めてくれています。




 
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 外壁に充填した木繊維断熱材の上に張られているのが、透湿性のある

 気密シートです。(通常は水分も空気も通さないフィルムが使用される)

 木造の骨組みだけでなく、木繊維断熱材特有の吸放湿性を活かしながら

 家の隙間を防ぐにはどうすればいいかということを考え、この特殊なシート

 を選択してみました。

 


 
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 FANや給気口が貫通したり、コンセントボックスが取り付いたりする箇所が

 あっても、この断熱材なら隙間無く充填することが可能です。




 
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 窓のまわりにも透湿性気密シートが張られるので、家の内外における空気

 の出入りは殆んど防ぐことができます。




 熱容量が非常に高いこの断熱材は、今の季節に一度は皆さんが経験され

 たことがある、屋根面から伝わってくる太陽の熱を、かなり遅らせることが

 出来るという特性を持っています。

 これは、他の軽量系断熱材では決して実現できません。

 さあ、折角の機会ですから、この環境を体感しに出掛けてみませんか。




 
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 他にも夏の日射を遮るための設計が、あちこちに散りばめられています。

 是非、実物をご覧いただきながら、体感されることをお勧めします。

 28日(土)10:00~16:00に行われる体感見学会で、お待ちしています。

 
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by mura-toku | 2012-07-24 14:29 | 建築

 28日(土) の〝体感見学会〟に向けて、工事は順調に進んでいます。

 皆さんに是非体感していただきたい 「木繊維断熱材」 の充填作業は

 すべて完了し、現在は高性能木製サッシュの取付けに勤しんでいます。




 今日は、昨日までと比べるとずいぶん涼しい天候ですが、本格的な暑さは

 これからやってきます。

 この暑さから身を守るには、室内への日射を遮蔽することが必要不可欠。

 つまり、大きな屋根をつくり、夏の日射しを遮ることがとても重要なのです。




 
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 西側全景です。

 2階の屋根の出は1m50cm、同じく1階は1m20cmもあります。

 ここまで出ると、夏の日射しをかなり防げるので、室内の温度はさほど

 上昇しないことが予測できます。




 
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 南西側の全景です。

 1階南側の窪んだところは、広い木製デッキになります。

 この時期、夕涼みをするには最高の場といえるでしょう。

 屋根は、太陽光だけでなく、雨をも防ぐ大切な役割を担っています。

 また屋根が大きく掛けられた建築は、外壁のガードにもなりうるのです。




 
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 1階屋根の先端を見上げたところです。

 屋根がどうやって造られているのかが、ひと目で確認できます。

 間近に大工の仕事を見られるのは、工事中ならではの魅力のひとつ。

 暑い一日に、涼しさと手仕事を、よろしかったら〝体感〟してみては・・・。

 
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by mura-toku | 2012-07-20 11:15 | 建築

 今年の梅雨は大雨・強風・落雷と、想像を絶する被害の模様が報道されていて、

 本当に驚くばかりです。

 いくら現代の技術をもってしても、自然の猛威には叶わないということでしょうか。

 今、わが国が置かれている状況は、全く予断を許しません。

 まだ大丈夫だろうと過信をせずに、各自の判断で行動しなければならない時が

 来ているのではないかと思います。




 それにしても、連日の高湿度には体が参りますね。

 なんと昨日、事務所の湿度計は92%を記録しました。

 じっとしていても、じと~と汗が噴き、体中がベトベトになってしまうのは嫌ですね。

 そんな中〝浜松・彩庵〟の現場では、大工が噴き出す汗と戦いながら、断熱材の

 充填作業を行っています。




 
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 これが、今回使用する 『木繊維断熱材』 というものです。

 文字通り木の繊維を漉いて重ね合わせただけの、木だけでつくられた断熱材で、

 大変優れた性能をもっています。




 
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 これは外壁面に充填しているところですが、柱と同じ12cmの厚さがあるので、

 隙間無くビシッと入れ込むことが出来るのが、その特徴の一つ。




 
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 このシートは、空気は通さないが水分は通すことができる特殊なものです。

 これを断熱材の前面に貼ることで、家の気密を確保しながら断熱性能と調湿機能を

 保つという、地元ではあまりやられていない工法にチャレンジしています。




 
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 外壁面は断熱材だけが入った状態、屋根面は断熱材に特殊シートが貼られた状態

 を写したものです。

 写真では分かりませんが、屋根面にはこの断熱材を24cmの厚さで充填しました。

 これは恐らく、真夏の暑い日射熱の影響をほとんど受けない、驚くような室内環境が

 実現出来たのではないかと思っています。

 「ホントかな?」 と思われた方は、28日(土)の体感見学会に出掛けてみては・・・。


 
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by mura-toku | 2012-07-13 18:45 | 建築