❝ 浜松・夢双庵 ❞ 現場進行中!
2018年 02月 06日
今回は、昨年の夏頃から工事が始まっていた ❝ 浜松・夢双庵 ❞ をご紹介しましょう。
上棟時の様子を写したものです。木材を上げるためのレッカーのアームが見えていますね。
旗竿状の敷地で、進入路を登った高台の土地に、ガレージ付きの2階建て住宅を計画しました。
鳥が羽根を広げながら訪問客を迎え入れる姿を、大屋根で表現しています。
上棟後、2か月経過したところです。
上棟時とほぼ同じ位置から撮ったものですが、敷地の形状がよく分かります。
登り切った正面(白い車の奥)には2台分のビルトインガレージを設置し、深い庇を掛けました。
雁行型PLANに合わせた大屋根も、家を風雨から守るために屋根の出を大きくしています。
ビルトインガレージ(ブルーシートの右奥)の手前に架けられた深い庇です。
正面奥から手前に向かって庇の出を大きくしていて、包まれるような安心感を覚えます。
この庇を構成している木材はそのまま仕上を兼ねていますが、耐久性を考慮して赤身材
(丸太の芯に近い部分で腐朽しにくい)の無節で揃えてみました。
美しさと長持ちを兼ね備えたデザインは簡単ではありませんが、理想的な形と言えるでしょう。
通常よりも長い時間を掛けて、職人たちがコツコツと仕事を進めています。
それは、かつて日本の家が皆そうであったように、材を吟味し、美しく、上部で長持ちする
性能の高いものを求めていたからではないでしょうか。
現代の暮らしに適応しつつ、住まい手の好みに合ったデザインの家を実現させるには、
それ相応の時間が必要です。
時間を要する背景には何が潜んでいるのか?これから紐解いていきたいと思います。
by mura-toku
| 2018-02-06 18:11
| 建築