❝ 京都・侘楽庵 ❞ 吹抜空間
2018年 01月 22日
前回の続きをご紹介します。
左手の擦り硝子入り建具の向う側が玄関、右手の畳の間が前回ご紹介した和室になります。
訪問者が一番最初に体感されるのは、この吹抜空間で、高窓から自然光が降り注ぎます。
正面に見える木格子の向う側は手洗いがあり、帰宅後すぐに利用することが可能です。
先ほどの写真の左側を見たカットです。
正面奥に見えるのがキッチン、目線の高さで仕切っている壁の向う側がダイニングになります。
暮らし方にもよりますが、手前のリビングと空間は繋げたいが落ち着いて食事をされたい場合は、
このように適度に仕切ったほうが良いのかもしれません。
目線の高さで仕切った壁の裏側、即ちダイニングからの見え方はこうなります。
食卓テーブルがセットされる前なので何とも締まらないカットですが、天井から吊り下がっている
照明器具の真下にセッティングされる予定です。
手前の天井をさほど高くしないことで、奥の吹抜空間をより高く広く感じることを心掛けました。
ダイニングからリビングを抜けて、一番奥の畳敷き小間を見ているカットです。
入口の建具は省略していますが、手前の白い壁を大きく設けているため、中の様子が丸見えに
ならないよう工夫しました。3畳ほどの広さですが、かえって落ち着いて居られる空間です。
正面右手上部に見える木製手摺の向う側は寝室で、階下のリビングの様子がよく分かります。
リビングの吹抜空間を見上げると、高窓から光が入ってきます。
隣家とのプライバシーは内障子で守りながら、明るさを保つ有効な方法です。
このように吹抜は、設計の工夫により効果が得られますが、場合によっては空間が狭く感じたり、
寒く感じたりするケースもありますので、細心の注意が必要になります。
次回は、この続きをご紹介しましょう!
by mura-toku
| 2018-01-22 16:45
| 建築