「濱松・京田郷の家」 の表層地盤改良!
2013年 04月 15日
浜松市内で、新しい住宅の工事がスタートしました。
郊外の住宅団地に建てられるその家の名は、〝濱松・京田郷の家〟。
その昔、この地をそのように呼んでいたことにちなんで名付けました。
「地震に強い家」 が建主の第一希望!
そこで、造成前の地盤状況を確認するために公的機関へ出向いたり、
建主自らが地元の図書館で情報を入手されたりして、過去の土地の
データを確認しておきました。
その後、土そのものを採取して行う精密な地盤調査を行った結果、
複雑な地盤状況であることが判明したため、今回は現状の土と固化材
を混合して固い地盤をつくる〝表層地盤改良工事〟を行うことにしました。
大きな重機で土を掘り起こし、エリアごとに地盤をつくっていきます。
最後は、土の表面をローラーで締め固めれば完了です。
建築物に高低差がある場合は、このようにレベルごとに地盤をつくります。
垂直に近い地盤面をつくるのは大変ですが、今回は時間を掛けて施工して
いただきました。
この工法を採用するにあたり、構造の専門家と念入りに協議を進めました。
住宅本体は、100ページを超える詳細な構造計算に基づき構造設計をして
もらいましたので、その基準をクリアするための地盤強度が設定されています。
今回は工事に入る前に、実際使用する土と固化材を混合した3タイプの試験体
で強度試験と六価クロム溶出試験を行い、どちらも基準をクリアできました。
いくら家を丈夫につくっても、それを支える地盤に問題があったら本末転倒です。
強度と環境のバランスを図りながら仕事を進めていくのが、私たち監理者の役目
でもあります。
ちなみにこの家は、長期優良住宅で耐震等級3をクリアしました。
今後、工事中の見学会を開催しますので、今しばらくお待ち下さい。
by mura-toku
| 2013-04-15 14:55
| 建築