静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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 窓について考える!


 最近の住宅についてよく耳にする言葉は、長期優良・ゼロエネルギー・性能評価・・・。

 どれも性能重視、機能重視がまず大切で、これでなければ家が長持ちしないと

 言わんばかりのコピーに溢れている。果たしてそうであろうか?



 例えば、窓について考えてみる。

 窓は、当たり前だが外を見たり、光を入れたり、風を導いたりするものである。

 気候が良ければ窓を開けて、外に出たり、空気を入れ替えたりするものだ。

 こういう日常の行為が、耐震性や省エネを重視するあまり、窓そのものが性能だけで

 チョイスされる傾向になってしまってきていることに、疑問を感じてしまう。

 


 
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 京都・大原三千院の硝子窓。

 多くの観光客が決まって、この窓を写していく。

 建物の歪みが窓の合わせ目に隙間を生じさせていて、当然ながら気密性は悪い。

 だが、ここから見える景色にふっと目が行き、思わず心が和む。

 室内が暗いがゆえに、外の明るさがより一段とこの窓を引き立たせている。



 
 
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 格子を通して射し込む柔らかい光は、何とも心地良い。

 こんな部屋があったら、書の道を極めてみたいと思ってしまう。

 この場は、窓全体がこの格子に覆われているからこそ、成立する世界である。




 
b0111173_17101570.jpg


 外の景色を切り取りつつ、風を床面に流す目的で設けた地窓である。

 季節は夏真っ盛りの夕暮れ時、蚊取り線香の煙がたなびく姿は、なぜか懐かしい。

 〝大津・洒落庵〟の住まい手は、この窓を大切に活かしている。

 地窓から床を照らす醍醐味は格別なものであることを、知り尽くしているかのように・・・。



 
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by mura-toku | 2011-12-21 17:18 | 建築