JIA静岡〝建築ウォッチングin横浜〟その2
2011年 06月 30日
連日の猛暑に体が悲鳴を上げています。
昨日は、私が住む浜松で36.7度の最高気温を記録しました。
まだ梅雨が明けていないというのに、いつまでこの天気が続くのでしょうか?
そこで、この暑さを少しでも和らげたいという気持ちから、先週お伝えした
JIA静岡地域会主催の〝建築ウォッチングin横浜〟の続きをお話
したいと思います。
これは 『ベーリックホール』 と呼ばれている建築物で、1930年 (昭和5年) に
イギリス人貿易商ベーリック氏の住宅として、J.H.モーガンの設計により建築
されました。
横浜山手地区に現存する西洋館としては最大規模のもので、2001年度には
歴史的建造物に認定されています。
洋風瓦に銅版製の雨樋、スタッコ調の塗り壁に飾り窓がアクセントとして配され、
全体が南欧風のデザインでまとめられています。
暖炉からの煙を出すための煙突があったり、
正面の水飲み場には、カラフルな色合いのタイルを貼ったりしていて、とてもお洒落。
中に目を移すと、果たして何人の方が入るんだろうと思ってしまうほどの巨大なホール
がお出迎え。
一画には家具や調度品が復元されていて、当時の雰囲気を味わうことが出来ます。
「どうぞ2階へお上がり下さい」 と、誘いかけられてるようなデザインの階段。
鮮やかなブルーのタイルに合わせた窓枠の色、市松模様の床タイル、純白の洗面、
これらすべてが主張しているのに、全体が上手く溶け込んでいるデザインの洗面室。
何ともいえない美しい色合いの漆喰磨き壁です。
光の移ろいによって、その表情は刻々と変化するのが左官壁のいいところ。
レトロな雰囲気の真鍮製スイッチプレートが、壁の質感にとてもマッチしていますね。
「おいおい、ここは建築だけが魅力じゃないんだぜ」 と、睨まれてしまった瞬間!
不意に現われた町のガイドは、だまってこの先を案内してくれるのでした。
続きは、またのお楽しみ~
by mura-toku
| 2011-06-30 17:57
| 建築