JIA静岡〝建築ウォッチングin横浜〟その1
2011年 06月 24日
先週のブログで、3回にわたってご紹介しました〝KAIT工房〟。
JIA (日本建築家協会) 静岡の建築ウォッチングで見学してきたことは
すでにご報告した通りですが、その後横浜まで足を延ばし、観光ではあまり
訪れることが無い 『山手地区』 を散策してきました。
建築に携わっている人間でも、ここをよく知っているという話はあまり聞いた
ことがないくらい、参加者の多くが初めての訪問でした。
こちらは 「外交官の家」 という名称で、1910年(明治43年)に東京都内に
建てられたものを移築し、現在は国の重要文化財に指定されています。
向かって右側の建物が木造2階建てのオリジナルで、左側は増築部分です。
アメリカの建築家 J.M.ガーディナーの設計による室内は、全体的にシック
なインテリアで統一されています。
2階からは、横浜ランドマークタワーやみなとみらい地区が一望できる立地。
名前の通り山の手ですから、小高い丘の上から見下ろすといった感じですね。
ここが山手地区の一番西の端になるので、ここから〝港の見える丘公園〟へ
向かって歩を進めて行きたいと思います。
外国人居留地の面影を残していることもあり、教会建築も多く見られます。
私が所有している広角レンズではとても入り切れないほどの巨大なスケール。
これは 「カトリック山手教会」 といって、1933年(昭和8年)にチェコの建築家
ヤン・ヨセフ・スワガーの設計によって建てられました。
高くそびえる尖塔は、山手地区を代表するのランドマークになっています。
道路正面から見たところですが、幾重にも掘り込まれたような壁の陰影が、
信者の皆さんを導く仕掛けになっているように感じました。
それにしても、強烈なインパクトのあるファサードデザインです。
カトリック山手教会から〝山手本通り〟を歩いていると、こんな瀟洒な邸宅を
見つけることも出来ます。
住宅に興味がある方、見るのが好きな方は、一度歩かれたらいかがでしょう。
お洒落な喫茶店やレストラン、著名な建築家による住宅、地元作家の記念館
など、見所一杯の〝横浜・山手地区〟。
まだまだ続きますので、次回をお楽しみに!
by mura-toku
| 2011-06-24 17:55
| 建築