静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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 梅雨なのに、さらり快適!


 皆さんは梅雨の季節をどのようにお過ごしでしょうか?

 窓を開けたくても、雨が入り込んできて湿気も運ばれてくるので、仕方なく

 窓を閉め切ってエアコンの除湿に頼っている方は、案外少なくないのかも

 しれません。

 ちなみに我が家の場合、必用最小限の窓を開けて風を通し、湿度は調整

 可能な仕上げ材のおかげで、いつでもさらっとした空気質を保っています。



 
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 昨年竣工した、『豊橋・ペッツハウス』 の東側外観です。

 1階の向かって右側は勝手口へと通じるサービスヤードがあり、そこには

 給湯機器や分別ゴミ等が置けるようになっています。

 左側は2台分の乗用車と数台分の自転車が置けるガレージがあり、ここを

 潜って玄関や奥にあるデッキスペースへとアクセスが可能になっています。

 どちらのスペースも屋根の下なので、雨が振り込む心配は全くありません。



 
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 同じく、南東側から見たところです。

 手前のガレージの右奥には、玄関が見えています。



 
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 向かって右側が玄関入口で、木製格子の幅広引戸 (引込式) になっています。

 風の通り道を意識して、木製の網戸も併設しました。

 左側はデッキスペースへと繋がる板戸です。これを開けると・・・。



 
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 奥は、このように大きな木製デッキが広がっています。

 実はこれ、住まい手にとって大切なワンちゃん達の寛ぎスペースなんですね。

 散歩をするときにはここから出て行き、帰ってきたら閉めるというわけです。



 
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 デッキスペースは20帖ほどあり、向こう側の庭へと通じています。

 少し高めの板塀にしてあるのは、ここをドッグランとして開放するため。

 風が通り抜けるこのデッキは、ワンちゃんだけでなく住まい手にとっても、快適な

 場所として重宝しているのではないでしょうか。

 右に見えるガラス窓を開けると、居間に繋がっています。



 
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 中に入って、居間からデッキスペースを見たところです。

 大きな屋根のおかげで、雨の日でも窓を全開にしておけます。

 大きな連続窓にしたため、視覚的にも室内の床が繋がって見え、広く感じます。



 
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 少し引いて、部屋全体を見てみましょう。

 居間は吹抜けで、階段から2階へと空間がひとつになっています。

 先ほどみた大型連続窓はおもに風を呼び込み、吹抜け上部の窓は光を取り込む

 目的で設けているのがお分かりでしょうか。



 
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 1階の窓に障子を閉めた状態は、こんな感じ。

 これから暑くなる季節なのでピンとこないかもしれませんが、障子は厚手の

 カーテンやロールスクリーンに比べて格段と断熱性能が高いので、寒い日の

 夜にこれを閉めただけで冷気の進入がストップする大変な優れもの。

 もちろん、インテリアの貴重なデザインテイストにもなっています。



 
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 居間の反対側を見たところです。

 無垢の床材、調湿性の高い特殊な塗り壁材、天然の和紙を貼った障子、これら

 すべてが室内を快適に導くための重要なアイテムといってもいいでしょう。

 

 これの前提になるのが、その場のポテンシャル (潜在的にある能力。例えば

 風が吹く方向や強さだったり、光の入り方やになる時間を事前に調査して

 把握しておくこと) を活かした設計であることを、付け加えておきましょう。

 窓をひとつとっても、光を入れる、風を呼び込む、外の景色を楽しむ、星を

 眺める等々、目的を定めて位置と大きさを定めるべきであると思います。

 住みはじめてから分かる家の価値、安易に決めないことをおすすめします。

 
 
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by mura-toku | 2011-06-20 17:12 | 建築