静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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 長期優良住宅 『伎倍の森コミューン』 構造材検査!


 先日、『伎倍の森コミューン・大屋根の家』 の構造材検査を行いました。

 この家は、最近話題の〝長期優良住宅〟の認定を受けています。

 この認定を受けるためには、75年以上の耐久性を満たしながら、省エネルギー性・

 耐震性・維持管理の容易性をも、定められた基準以上のものにしなければなりません。

 今回はこれに加えて、「地域資源活用型」 という産地証明がなされた国産材を、構造材

 (柱・土台・梁・桁) の過半において使用する認定も受けたので、合わせて120万円の

 補助をいただくことが出来ました。



 
b0111173_14443431.jpg


 手前に積まれているのが、地元天竜の桧材です。



 
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 龍山森林組合と産地証明がされた材で、材料試験 (1本ずつ強度や水分率を計測)

 も済んでいるのですが、念のため水分計を使って調べてみました。

 材に印字されているSD15はその%を示していますが、結果は12.8%と文句なし

 の合格です。



 
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 向かって右側に高く積まれているの濃色の材が杉、左側の材は欧州赤松です。

 今回はこの2種類の材を、梁や桁といった水平構造材に用いることにしました。



 
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 写真には写っていませんが、材の小口には天竜材を示す焼印がされています。

 杉材は水分率は18.3%と、こちらも申し分の無い数値が確認できました。



 
b0111173_1521210.jpg


 こちらは、欧州赤松材の小口部分を見たところです。

 写真を見ても分かるように、ラミナという厚さ3cmの材を貼り合せた集成材を一部

 使用することにしています。

 それは 《許容応力度計算》 と呼ばれる (通常、木造2階建ての場合はほとんど用い

 ない計算方法) 精密な詳細構造計算を行っているため、一部に耐力が確保できる

 欧州赤松の集成材が必要になったからなのでした。

 杉材でも、先ほど示したように材料試験を受け、一定の強度が出たものについては

 計算に掛けられるのですが、一般的には強度のばらつきやコストの問題で採用され

 にくいのが現状です。



 
b0111173_1519186.jpg


 このように、集成材には工場出荷時に必ずラベルが貼られるので安心です。

 写真には写っていませんが、ちなみに水分率は概ね1桁の%でした。



 このように一部の材に外国産の集成材を用いても、全体の過半が国産材であれば

 認定を受けることが可能になります。

 これ以外にも浜松市や静岡県の補助制度がありますが、長期優良住宅との併用は

 出来ませんのでご注意下さい。

 次週は、いよいよ現場での構造材組み立てが始まります!

 
 
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by mura-toku | 2011-06-17 15:34 | 建築