静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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 エコな暮らし方!


 今日は梅雨らしい天気で、朝から雨が降り続いています。

 天気が優れないと、何となく気持ちがすっきりしませんね。

 こういう時こそ、皆さんが毎日暮らしている住宅について考えてみたいと思います。



 
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 『浜松・素描庵』 の現場は、屋根工事の真っ只中。

 非常に緩い角度の屋根を、ダークグレー色の金属板で葺いています。

 正面には、施工者の(株)アトリオさんと幣所の看板が掲げられました。



 
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 アトリオさんに頼んで作ってもらった看板は、無垢の1枚板の特注品。

 家が完成したら持ち帰ってしまいたいほど、素敵に出来上がっていました。



 
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 太陽の日射が入る角度を計算して決めた、1階の屋根の出と高さです。

 ずいぶん深い軒内 (屋根下の屋外空間のこと) だと思われるかもしれませんが、

 これひとつだけで随分と暮らし方が変わってくるんですね。



 太陽の日射について夏は遮り冬は取り込むといった、当たり前のことが出来て

 いないことに、皆さんはどれほどお気づきでしょうか?

 屋根はただ掛かっていればいいという考えで、外壁から外へ大きく張り出している

 昔の民家のような家は本当に見かけなくなってきました。

 屋根を短くしたり見せなくしたりする方がデザインがいいとか、コストが抑えられる

 ということをよく耳にしますが、住まい手は完成後の暮らし方について、しっかりと

 造り手と議論し熟考しているのでしょうか?



 最近はエコポイント制度の普及により、窓に高性能ペアガラス (Low-eガラス)

 が設置されるケースが増えてきました。

 しかしながら、これは窓を閉め切った状態、即ちエアコン等の機械設備に頼ることを

 前提に性能を担保するというものなので、窓を開ける場合は何ら関係のないものです。

 つまり、外界が暑い時に陽が当たっている窓を開ければ、いくら高性能のガラスで

 も熱風が入ってくるわけで、これを防ぐには陽射しを遮る手法を考えるしかありません。

 ここへきて急に注目されている〝緑のカーテン〟も、このひとつといえるでしょう。



 
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 先ほどの屋根下先端部を拡大して見たところです。

 暑くなるであろう金属屋根の直下には空気の層を設けていて、その入口である先端部

 には防鳥用の穴明きステンレス板を付けています。

 この空気は2階の外壁上部から排出される仕掛けで、この家全体が空気層で覆われ

 ているため、1年を通して外界の影響を受けにくい構造になっています。



 
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 『浜松・山東庵』 の夏の暮らしです。

 節電が叫ばれている今年の夏に向けて、自然の風を取り込むエコな暮らし方を再度

 考え直してみませんか?



 
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by mura-toku | 2011-06-16 15:34 | 建築