『浜松・素描庵』 の建て方中!
2011年 06月 08日
昨日に引き続き、『浜松・素描庵』 の建て方をご紹介します。
1階の屋根を支える水平材 (梁とか桁と呼ばれる部材) の交点を、上から
見下ろしたところです。
水平材通しはきっちりと組まれていますが、組んだ部分が緩まないように、
さらにボルトで引き寄せていきます。
斜め45度に取り付いている金属部材は、家が歪まないための〝火打ち〟
と呼ばれる大事なもの。ちなみに、木の角材を用いることもあります。
この家は、地震や風を受けるための耐力壁に、木製の筋違いではなく、
耐力壁面材を使用しています。
写真中央付近の茶色の面材がそれですが、透湿性が高く、軽量かつ薄い
ものなので、幣所では定番にしている商品のひとつです。
この後、1階の屋根 (下屋といいます) を支える重要な部材〝隅木〟を
掛け渡すのですが、これがとても長いので、納めていくのが大変!
先ほどの写真の右手前部分先端を見たところ。
複雑に絡み合っているのが、お分かりでしょうか?
この隅木が掛かったら、今度は屋根面全体を支える〝垂木〟と呼ばれる
角材を掛け渡していきます。
この部材、通常の倍以上の断面を持つ大きさにしたため、レッカーで吊り
下げながらの作業になりました。
1階から屋根面を見上げてみました。
青空に映える垂木は力強く、美しい直線を描いています。
こうして、1日目の建て方が無事に終了しました。
主要な骨組みが建ちあがり、設計で意図した水平に広がるプロポーションが
実現できたように思います。
今後も随時、現場の状況をご紹介していきます。
by mura-toku
| 2011-06-08 11:43
| 建築