『浜松・素描庵』 の基礎&木工事!
2011年 06月 02日
雨ばかりの毎日で、気分がすっきりしませんね。
それでも、例年に比べれば気温が低い分、過ごしやすいのかもしれません。
そんな中 『浜松・素描庵』 の現場は、晴れ間を狙うかのように工事は進行中です。
コンクリート基礎の立ち上がり部分の型枠 (黒く見える鉄製のもの) が立てられ、
ボルトが必要な箇所に設置されていきます。
ボルトは2種類あって、中央付近に高く伸びているのがホールダウン金物、その
近くに黒い支持部材で固定されているのがアンカーボルトです。
前者は基礎コンクリートと上に建つ柱とを、後者は同じく土台とを緊結する目的で
設置されるので、どちらも大変重要な金物であることは違いありません。
これらの金物は全部で数十本ありますが、すべてこのように1本ずつレベルを確認
しながら設置されていきます。根気と集中力が必用な仕事なんですね。
こうして立ち上がり部分の基礎が出来上がったら、今度は骨組みの最下部である
土台を据え付けていくのですが、最初に予めプレカットされた部材を配っていきます。
コンクリート基礎の付近に、上に載る土台が配られているのが分かりますね。
基礎に埋め込まれたボルトの位置に合わせて、1箇所ずつ現場で穴あけを行って
いきます。必ずしも、基礎の中心にボルトが立っているわけではないので、ここでも
大工職人は慎重に仕事を進めなければなりません。
土台の継手部分を見たところ (部材は裏返しになっています) ですが、このように
部材同士は決まって雄雌の加工がされています。
土台を緊結するアンカーボルトは、必ず雄側の土台に設置しなければなりません。
何故なら、雌側の土台に設置してしまうと、不測の事態に土台が持ち上がってしまう
恐れがあるからです。
土台の据付が完了すれば、上の骨組みを建てていくことになります。
最近の現場では、鉄製の足場を建て方の前に組むことが多くなっているので、屋外
の設備配管を先行するケースが出てきました。
各業種の職人が息を合わせて仕事を進めていくには、この現場を取り仕切る最高
責任者である (株)アトリオのA氏 (写真の一番左)の采配が鍵になります。
これからの長丁場、互いに気合を入れて頑張りましょう!
by mura-toku
| 2011-06-02 17:32
| 建築