静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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 『島田・茶庵』 の杉材!


 例年より早い梅雨入りに加え、昨日までは台風の影響で連日の雨、雨、雨。

 今日は午前中から晴れ間が出てきたと思ったら、今度は湿度が急上昇。

 梅雨らしい蒸し暑さに、先が思いやられるような気がします。


 さて 『島田・茶庵』 の現場は、こんな中でも大工工事が着々と進んでいます。

 今回は、主に杉の材料にスポットを当ててお話をしてみましょう。



 
b0111173_13484619.jpg


 これは、家の南側の外天井 (専門用語では軒天といいます) を見上げたもの

 ですが、杉赤材 (杉丸太の中心部=赤身のみで作られた無垢板材) で揃えて

 みました。赤身材は虫を寄せ付けにくく、腐りにくい特徴を持っています。

 静岡県は全般的に風雨が強い地域ですので、天井と言えども外部にはこうした

 材を用いた方が望ましいといえるではないでしょうか。

 もちろん、この屋根を支える柱 (写真では3本見えています) も赤身材です。



 
b0111173_1414448.jpg


 先ほどの写真の一番奥に建っている柱を、拡大してみました。

 芯持ち (柱の中央付近に丸太の芯がある) の杉赤柱で、申し分ありません。



 
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 室内の化粧梁 (家が完成した段階で、室内に見える梁) を見上げた所です。

 どちらの梁も杉材ですが、直交している上の材は赤身と白太の部分が鮮明に

 分かれていて、明らかに丸太から木取りした芯持ち材であることが分かります。

 ここは床荷重を受けることが大切なので、赤身のみでなくても問題ありません。



 
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 これは、フローリングに使用する杉の無垢板材です。

 何気なく積まれているようにしか見えませんが、実は節の出方や木目の表情に

 よって板を選別しています。



 
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 材の裏を見ると、このように部屋名が記入されていました。



 
b0111173_14284588.jpg


 写真がピンボケで見えにくいかと思いますが、床材の割付をしている図面です。

 この部屋はここの位置から張り始めるとか、ここで余った材はここへ宛がうとか

 を、事前に図面を描いてルールを決めておくわけです。

 材の良し悪しにもよりますが、こうすることで材の数量が正確に把握でき、同時に

 材のロスも軽減することが可能になるでしょう。



 
b0111173_14343182.jpg


 部屋の張り始めは慎重に行っていきます。

 とくに、部屋通しが繋がって大きく使う空間では、フローリングのジョイントを通さ

 なくてはいけませんので、注意が必要ですね。



 
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 昨年竣工した 『現代民家・爽』 ですが、この時も予め材の仕分けを行ない、良材

 をこの広間に揃えてみました。

 杉赤のフローリングは深みのあるいい表情をしていて、使い込むほどに美しさを

 増していく、人肌に馴染む材といえるでしょう。
  
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by mura-toku | 2011-05-30 14:56 | 建築