静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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 雨をしのぎ、陽射しを遮り、影をつくる!


 今年は大変長い期間、花粉症に悩まされました。

 外出する際にはマスクを必ず着用し、目薬は手放せない毎日。

 夜もマスク着用でなければ、苦しくて目を覚ましてしまうことに・・・。

 それでも、ようやくその苦しさから開放されつつあるようです。

 しかし、今度はいや~な梅雨の季節が近づいてきました。

 湿度が高いことは喉には良いのですが、体が消耗してしまいますね。

 そんな季節柄、今だからこそエアコンのような機械に頼らないで、この

 梅雨~夏を乗り切る方法を探ってみたいと思います。



 
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 先週末に、静岡市の登呂遺跡へ行って来ました。

 静岡県人は、学校や町内の旅行で必ず一度は訪ねている有名な史跡。

 私も過去に一度だけ行ったことがあるのですが、その時は埴輪(はにわ)

 ばかり置いてある土産店が軒を連ね、たいそう賑わっていました。

 実に40数年ぶりの再訪です!



 
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 茅葺屋根の竪穴式住居は円形で、中は半地下の様な造りになっています。

 この形状は、とっさに降る豪雨や蒸し暑い夏の気候から人々を守るために

 考えられたのでしょう。急勾配の屋根と分厚い茅がそのポイントです。
 
 手前の男の子を見て分かるように、ヒューマンなスケールで造られています。



 
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 中に入ると、ひんやりした空気に包まれました。

 外気温 (この日は30度近い) の影響をほとんど受けにくい建築技術を、

 先人達はこの当時からマスターしていたんですね。

 雨をしのぎ、陽射しを遮り、影をつくるといった当たり前の考え方を、もう一度

 振り返ってみる必用があるのではないでしょうか。



 
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 現代のデザインでチャレンジした 浜松・山東庵 です。

 これからの季節は、このデッキに出てみるのも楽しそうですね。



 
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 昨年竣工した なかよし保育園 では、杉材のデッキを造ってみました。

 広いところでは奥行4mもあるこのスペースは、自然から守られていると

 いう感覚があるせいか、大人も子供も十分活用してくれているようです。


 
 今年は、これからどういう気候が待っているのか想像がつきませんが、

 知恵を振り絞ってこの難局を乗り越えていかなければなりません。

 あまりにも便利すぎる普段の生活を今一度振り返り、適度な環境でも

 十分暮らせる器はどうあるべきかを、熟考していきたいと思います。


 
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by mura-toku | 2011-05-19 17:58 | 建築