『浜松・憩庵』 の完了検査!
2011年 04月 25日
先週末に、建主立会いの完了検査を行いました。
この検査は、工事がほぼ完了した時点で、施工者と幣所を含めた3者が
現場で気付いたことや、疑問に思っていることを遠慮なく出し合う目的で
行われるものです。
工事中は床や化粧部分 (最終的に見えてくる部分を化粧という) に養生
がされているため、仕事の出来具合が確認できないのですが、この日は
それが剥がされたことで隠れていた部分が一目瞭然となります。
窓の開閉や施錠についても、実際手に触れて試してもらいます。
何の抵抗もなくスムーズに動くか、開けたときに障害物が近くにないか、
施錠は誰でもうまく行えるか等々、ひとつの窓でも確認を怠りません。
大きい空間では、鳥の様な目で確認することも大切です。
床・壁・天井の仕上がりは問題ないか、照明器具の位置や配光具合は
バランスよくなっているかといった具合に、広角の視認が要求されます。
また目だけでなく、床は足触りだったり、柱や木枠は手触りが、案外確かな
情報を脳に伝えてくれるんですね。本当に、人間の体はよくできています。
以前住まわれていた時から大切に育てられてきた甘夏の木を眺めるための
居間の大開口からは、自然光が差し込み・・・。
赤松の床、天竜杉の柱・梁、ほたて漆喰の壁といった自然材料が間接光に
照らされ、陰影のある落ち着いた空間へと導いていく。
よろしかったら、今週の29日(金・祝)に開催するオープンハウスで、確かめて
みてください。(詳細については、幣所HPの近況報告を参照)
by mura-toku
| 2011-04-25 17:33
| 建築