静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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 『浜松・憩庵』 内壁左官続編!


 前回に引き続き、『浜松・憩庵』 の内壁左官についてお話ししたいと思います。

 左官職人による塗り壁の仕上げは、使う材料と鏝さばきによって多種多様です。

 材料は既調合 (あらかじめ工場で調合されているもので、そのまま現場で再度

 練り上げて塗るものと、水を加えてから練り上げて塗るものがあります) と現場

 調合 (石灰、土、砂、藁すさ、色粉等を現場で調合し、水を加えて練り上げから

 塗るもの) に大別されますが、現在はこれをミックスしたケースも出てきました。



 
b0111173_108589.jpg


 これは左官を仕上げる前の下地の状態ですが、穴が所々開いている石膏ボード

 (左官材の密着をよくするために穴が開けてある、通称ラスボードと言われる材)

 の面が左官仕上げになる部分です。

 

 
b0111173_10121464.jpg


 左官が仕上がった状態です。

 下地のときに比べて壁を塗ることで、塗り壁以外の材料が引き立ってきました。

 赤松の床柱 (赤い皮付きの丸柱) や杉の落し掛け (丸柱上の白い材) が、塗り

 壁との対比により存在感を増してきているのがよく分かります。



 
b0111173_1021794.jpg


 自然光の入り方によっては、このように塗り壁の表情を浮かび上がらせることが

 出来るのですね。平滑に仕上げない塗り壁の魅力は、まさにここにあります。

 ちなみにこの壁は、既調合の聚楽壁に藁すさを現場調合して塗り上げました。



 
b0111173_10391719.jpg


 WCの壁は、オーソドックスな天然漆喰の押さえ仕上げにしてみました。

 簡単そうに見えて実は難易度が高い仕上げ、それはこの壁です。

 なぜなら、この仕上げた壁にサイドから光を当てようものなら、一目瞭然。

 職人の力量が瞬時に分かってしまうほど、平滑にしかも均一に仕上げなければ

 ならない難しさがあるからでしょう。



 今週末で、家全体の仕上げがほぼ完了予定の 『浜松・憩庵』 。

 来週の29日(金・祝)にはオープンハウスを開催しますので、よろしかったら

 ご参加下さい。詳細については幣所HPの近況報告にUPしています。 

 

 
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by mura-toku | 2011-04-19 10:47 | 建築