静岡県浜松市にある村松篤設計事務所の所長のブログです


by mura-toku
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「島田・茶庵」 の材木仕分け (桁・梁編)!


 体が凍みるような冬晴れの日、浜松市の北部に位置する天竜区の製材所へ行ってきました。

 目的は、基礎工事進行中の 「島田・茶庵」 の材木仕分けをするためです。

 設計者として図面に指定した木材 (主要な構造材に使用する土台・柱・桁・梁材) が、そのまま

 工務店にお任せ (すなわち製材所や材木店の判断で木材が選定・搬入される) するのはあまり

 にも無責任ではないかと思い、棟梁と製材所・材木店と一緒に1日がかりで仕分けをすることを

 全ての物件について実行しています。



 
b0111173_1614012.jpg


 地元天竜材の丸太が、製材所を埋め尽くすように積まれています。

 このあと木の皮が剥かれ、使用する材の寸法に合わせて板状に引き割った後、乾燥された材が

 はじめて製品になっていくわけです。



 
b0111173_1691567.jpg


 今回使用する予定の梁材の中で、同じ寸法のものを横に並べていきます。



 
b0111173_16104092.jpg


 構造材に使用する木材はかなりの量がありますが、中でも部屋の中に見えてくる木材 (専門

 用語で化粧材と呼んでいます) には、特に気を配らなくてはなりません。

 木も人間同様、同じ顔を持つものはありませんから、1本1本状態を見ながら決めていきます。

 節の具合はどうか、腐りはないか、反りや狂いはどうか、割れは入っていないか、水分量は、

 材の強度はといったように、判断基準は山のようにあり、それぞれの立場の人間が頭をフル

 回転して、この部屋にはこの材がベストだろうと選定していく作業を繰り返していくわけです。



 
b0111173_16253897.jpg
 

 こうして1本の梁材が、ようやく決まりました。

 木の上に芯と印されているのが柱の位置、継手の印はその位置で同じ梁材が横に継がれ、

 る-7とは図面上の交点 (横軸がいろはにほ・・・縦軸が12345・・・で通りを決めています)

 を示しています。

 ここまでシビアに決める理由は、材端部の割れを避けたり、材が見えてくる部分に極力節を

 少なく見せたり、木目の流れ方や表情を吟味したりといったことに拘っているからです。

 

 
b0111173_16391476.jpg


 こうして何十本と見ていくうちに、このような材が見つかることもこの仕事の醍醐味といえるでしょう。

 いずれにしても、ちょっとした気配り (材配り) が家の品格を決めていく要因のひとつになる
 
 ということを、作り手の皆さんは忘れないでいただきたいと思っています。

 長くなりましたので、この続きは次回でご紹介いたしましょう!




 

 
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by mura-toku | 2011-01-28 16:45 | 建築