招き入れる設え!
2010年 07月 20日
昔から、玄関は家の顔だと言われています。
玄関を見れば、その家の様子が手にとって分かるということなのでしょう。
確かにそこには絵が掛けてあったり、花が活けてあったり、小物が飾られていたりするので、
住人の住まい方が凝縮されているのかもしれません。
窓の向こうに庭先の花が見え隠れし、客人をもてなすためのベンチが用意されている玄関。
1枚の硝子戸越しに、全てが見えなくても中の雰囲気が伝わってくるような玄関。
入口の重い扉を開けた瞬間に、天から一筋の光が差し込むドラマティックな玄関。
玄関のデザインは、百人百様だといっても過言ではありません。
3年前に竣工した 『浜松・浮遊間』 も、個性的な玄関のひとつでしょう。
比較的交通量が激しい通りに玄関が面しているため、遮音性を保ちながらも明るいモダンな
設えに仕上げてみました。
硝子・天然石・鉄のような硬質材に、無垢の木や左官を少し織り交ぜるだけでも、気持ちが
和らぐ空間になるものですね。
客人を無言で 「どうぞ」 と招き入れる設え。
決して派手ではなく、慎ましやかに誘い込む。
自然に身を任せることは、とても大切なことだと思うのですが・・・。
by mura-toku
| 2010-07-20 18:16
| 建築